みどころ情報

オニユリは花が大きく、葉腋にムカゴがつきます

オニユリ(ユリ科) 「マグノリア通り」東側にあります。

 朝鮮南部が原産地と考えられている多年草です。古くから栽培され、北海道~九州の人里近くにしばしば野生化しています。茎は高さ1~2m。葉は互生で、披針形~広披針形で先はとがります。葉には柄がなく、基部に黒紫色の珠芽(ムカゴ)ができるのが特徴です。茎の上部に直径10~12cmの花を4~20個もつけますが、種子は作りません。

 和名「鬼百合(オニユリ)」は、コオニユリより少し大きいからオニユリで、オニは、鬼(おに)で橙赤色の花の咲く様子を鬼の顔に見立てたといいます。

杉林の中でシデシャジンが咲き出しました

シデシャジン(キキョウ科)

 本州および九州に分布します。国外では、朝鮮、中国東北部、アムール、ウスリーに分布しています。山地に生える多年草です。全体に粗い毛があります。茎は直立して50~100cmとなります。葉は互生で短い柄をもちます。夏から秋に上部で文枝し、総状花序となり、紫色の花をつけます。花冠は基部から5深裂し、裂片は線形で長さ1cm、半曲し、離弁状に見えます。雄しべ5。雌しべの花柱は長いです。子房は下位。蒴果は平たい卵体形で縦脈があります。

 和名「四手沙参(シデシャジン)」は、花冠裂片の細裂のようすを神前に供える四手にたとえたものです。

 

お約束したオオウバユリの調査結果

 オオウバユリの個体数は、道路や歩道から確認できたもので47個でした。(下の配置図通り)場所に共通している点は、やや湿った林内の平地であること、斜面にはありませんでした。固まって生息していることから、オオウバユリの種の飛散状況はさほど広くないことが分かりました。

 最大のものは、インスタグラムで報告した通り、「スワンヒルの庭」⑱番の道路を挟んで向かい側のものです。後述すオオウバユリの花数の倍以上あり、驚きの一言につきます。

  〇高さ  196cm   〇花数  47個   〇茎回り(地面の上) 22cm  

  〇最大葉身 35cm 幅30cm 葉柄の長さ 43cm

オオウバユリ(ユリ科)

  本州の中部以北、北海道に分布し、やや湿り気のある林内、林縁に自生する多年草です。ウバユリの変種、関東地方以西から四国、九州に分布するウバユリより大型で、花の数も多いです。高さは1.5 ~ 2.0m位。花期は7 ~8月で、10 ~ 20個の黄緑色ないし緑白色の花をつけます。翌春まで立ち枯れした実をつけた茎を見ることができます。花をつけた株は一生を終え枯死します。種子から発芽したあとは、1枚葉の状態で経年成長し、地下部(鱗茎)の肥大成長とともに2枚、3枚とロゼット葉の枚数を増やし、その後開花しますが、この間が約8年以上とされています。

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