野草園の生物

ツルボは多くの実をつけます

ツルボ(クサスギカズラ科) 

 ツルボの茎についていた穂状の花が実り多くの果実ができています。果実には部屋が3室あり、4mm程の長さの黒い倒卵状球形の種が1個ずつはいっています。

 北海道南西部から九州までと琉球列島に広く分布し、国外では朝鮮、中国本土と台湾、それにウスリーに分布します。原野に生える多年草です。鱗茎は卵球状で、株には短い根茎があり、細い根を出します。葉は春秋の2季に出て、春のものは夏に枯れます。初秋に葉の間から30cm位の茎を1本直立し、総状に淡紫色の花をつけます。花被片6は平開し、雄しべ6、雌しべ1。子房は楕円形で、蒴果は倒卵状球形です。スルボ、サンダイガサともいいます。

 和名「蔓穂(ツルボ)」は、ツルボ、スルボは共に意味が不明。参内傘(サンダイガサ)は、花穂の形状が公家が参内する時に、供人(ともびと;供として従う人。供の人。従者)が差し掛ける長柄傘を畳んだ形に似ていることによります。

まさかクリを食べにきたわけではないよね?

 ロックガーデンで先週から見かけるネコ。まさかクリを食べにきたとは思えませんが、クリのイガがたくさん落ちているロックガーデンの通路でリラックス。「肉球にイガが刺さると痛いですよ。どちらにお住まいのネコちゃんですか?近くに人家はありませんけど・・・」

アサギマダラ ようやく1頭フジバカマに飛来!

 渡り蝶アサギマダラ。例年この時季には少なくとも数十頭は飛来し、9月中旬には飛来のピークを迎えます。ところが、今年は飛来が遅く今日ようやく1頭、フジバカマの花に飛来しました。

「アサギマダラはもう来ましたか?楽しみにしているんです。」数日前より、アサギマダラの飛来を首を長くして待っている方からたくさんの問い合わせの電話をいただいています。例年と違う天候だったり大雨が降ったりと心配な状況ではありますが、今後の飛来状況はホームページの「観察日記」や「インスタグラム」でお知らせしていきます。

 

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