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ツルボは多くの実をつけます

ツルボ(クサスギカズラ科) 

 ツルボの茎についていた穂状の花が実り多くの果実ができています。果実には部屋が3室あり、4mm程の長さの黒い倒卵状球形の種が1個ずつはいっています。

 北海道南西部から九州までと琉球列島に広く分布し、国外では朝鮮、中国本土と台湾、それにウスリーに分布します。原野に生える多年草です。鱗茎は卵球状で、株には短い根茎があり、細い根を出します。葉は春秋の2季に出て、春のものは夏に枯れます。初秋に葉の間から30cm位の茎を1本直立し、総状に淡紫色の花をつけます。花被片6は平開し、雄しべ6、雌しべ1。子房は楕円形で、蒴果は倒卵状球形です。スルボ、サンダイガサともいいます。

 和名「蔓穂(ツルボ)」は、ツルボ、スルボは共に意味が不明。参内傘(サンダイガサ)は、花穂の形状が公家が参内する時に、供人(ともびと;供として従う人。供の人。従者)が差し掛ける長柄傘を畳んだ形に似ていることによります。

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