みどころ情報

ミズキの幹から樹液が流れ出ていました

ミズキ(ミズキ科) 

 園内には至る所にあります。実生苗も相当数あって何本あるかは定かではありません。下の地図は高木になったものです。

 北海道、本州、四国、九州に分布します。国外では、朝鮮半島、台湾、中国からヒマラヤ、南千島にまで分布します。落葉高木です。幹は直立して高さ10mに達します。枝は輪状に横に広がり、葉は側脈が平行に走り、ミズキ科の特徴をよく示しています。葉には長い柄があり互生で、枝先に集まり、裏面は白っぽいです。5月、枝先を分枝し花穂をなし、白色で4弁の花を密につけます。雄しべ4、子房は下位。核果は黒く熟します。葉の導管は螺旋状になっており、葉を横に裂いても導管でつながって、千切れません。クマノミズキの葉は対生です。

 和名「水木(ミズキ)」は、早春に地中から多くの水を吸い上げて、枝を切ると大量の水のような樹液が流れ出ることに由来します。

 

 

エンレイソウには花弁がありません

エンレイソウ(シュロソウ科)

 サハリン(樺太)、南千島に、日本では、北海道から九州に分布します。低地や山林のやや湿った場所に生える多年草です。直立した茎の頂きに大きな丸みのあるひし形の葉を3枚輪生しています。その中心から出た花柄の先に、褐紫色と緑色のまじった小さな花を少し傾けてつけます。これは、萼に相当する外花被片で3枚あり、花弁はありません。

 和名は「延齢草(エンレイソウ)」。古くは食あたりの薬草として根を煎じて飲ませ命拾いすることからこの名がついたとのことです。

 漢名、延齢草根(エンレイソウコン)で、中国では胃腸薬として用いられますが、有毒で嘔吐、下痢、血便、酩酊などの症状があらわれるので口に入れてはいけません。 

ヤマナラシはヤナギ科で雌雄異株(しゆういしゅ)の落葉高木です

ヤマナラシ(ヤナギ科)

 山地に生え、高さ5mになる落葉樹です。日本固有種です。幹にはダイヤモンド(そろばんの目)の皮目があり特徴的です。葉は有柄で互生し、表面は深緑色で、裏面は白緑色です。雌雄異株。早春、赤褐色の花穂を下垂し、雄花穂(ゆうかすい)より雌花穂(しかすい)が長いです。(なかなか見分けがつきませんが) 雄花穂は花粉を出すと脱落します。雄花は雄しべ1。雌花の花柱は5深裂しています。熟すと破れて白毛のある細かい種子を出します。箱の材料にしたことからハコヤナギ(箱柳、白楊)ともいいます。

 和名「山鳴らし(ヤマナラシ)」は、風が吹くと葉がゆれて音がするのでこの名がつきました。

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