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エンレイソウには花弁がありません

エンレイソウ(シュロソウ科)

 サハリン(樺太)、南千島に、日本では、北海道から九州に分布します。低地や山林のやや湿った場所に生える多年草です。直立した茎の頂きに大きな丸みのあるひし形の葉を3枚輪生しています。その中心から出た花柄の先に、褐紫色と緑色のまじった小さな花を少し傾けてつけます。これは、萼に相当する外花被片で3枚あり、花弁はありません。

 和名は「延齢草(エンレイソウ)」。古くは食あたりの薬草として根を煎じて飲ませ命拾いすることからこの名がついたとのことです。

 漢名、延齢草根(エンレイソウコン)で、中国では胃腸薬として用いられますが、有毒で嘔吐、下痢、血便、酩酊などの症状があらわれるので口に入れてはいけません。 

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