サルメンエビネが「ミズバショウの谷」の木道を抜けた道路の近くで咲いています

サルメンエビネ(ラン科) №24番付近になります。 1株だけ咲いていますが、葉だけのものが5株ありました。

 日本では北海道、本州(千葉県、愛知県、大阪府には自生していない。)、四国、九州まで広く分布しています。アジアではカシミール、ネパール、インドのシッキム州、ブータン、中国西南部、台湾に分布しています。ブナ林などの深山の落葉樹林下に生育するエビネの仲間では最も北まで生える多年草です。葉は3〜4枚で、長さ15~20cmの倒卵状長楕円形です。葉の裏面に、毛が生えています。花茎を立てて、先に花をつけます。萼と側花弁は淡黄緑色、唇弁は大きくて紫褐色〜紅褐色、中央裂片には鶏冠状突起があります。球茎は卵状球形で10数年の寿命です。

 和名「猿面海老根(サルメンエビネ)」は、猿面は唇弁が赤みを帯びてしわが寄っている猿顔に見立て、エビネは偽球茎の形をエビの背中に見立てたものです。

 

チョウジソウが咲きました

 料金所を入ってすぐの「マグノリア通り」で、チョウジソウが咲き始めました。

 東アジア(日本、朝鮮半島、中国)に分布します。日本では北海道から宮崎県にかけて、川岸の氾濫原や原野などの、やや湿った草地に自生する多年草です。地下茎は横にはい、茎は直立して丸く上の方で枝分かれします。葉は互生し披針形で先はとがり、茎の先端に多数の花をつけ、青紫色で下部は筒となります。上部は5裂して平らに開き、裂片は狭長楕円形です。花の形がチョウジに似た草であることから、和名は「丁字草」です。紫色の可憐な花ですが、毒を持ち、局所麻痺や瞳孔散大になるそうです。

ウラジロノキ

 写真は、ウラジロノキの花です。今日の雨に、ひときわ白が目立ちました。皆さんご承知のように、「裏白の木」。葉の裏が白いことが名前の由来です。是非、ナナカマドの森へ足を運んでみてください

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