ミズバショウの谷から ~ヤナギトラノオ~

「ミズバショウの谷」のヤナギトラノオです。

 日本では本州中部地方以北~北海道に分布し、北半球の寒帯に広く分布する多年草です。地下茎は地中を長くはって多数のひげ根を出します。茎は直立し高さ30cm程、葉は対生し柄はありません。夏に葉腋に柄のある総状の花穂を出し、多数の黄色の花をつけます。萼は花冠ともに6つに裂け、雄しべが6つで長く、果実は蒴果で、球状になり黒点があります。

 和名は「柳虎の尾」。葉がヤナギに似て、花はオカトラノオに似ているため付けられました。

 

「四季観察会(シダ植物と見頃の植物)」

6月30日(金)に今年度2回目の「四季観察会」を行います。

 四季観察会は、四季を通して西蔵王の自然を観察するもので、春・夏・秋・冬・早春の

年5回実施します。

 今回はシダ植物や見頃の植物を観察しますので、ぜひご参加ください。

「四季観察会(シダ植物と見頃の植物)」

日 時 : 令和5年6月30日(金) 午前9時30分~正午

内 容 : シダ植物や見頃の植物を観察

講 師 : 植物案内ボランティア 佐竹 惠一 氏 ・ 村上 宏幸 氏

対 象 : 事前申込 先着20人

費 用 : 資料代・入園料込500円(高校生以下200円)

申 込 : 6月1日(木)から電話で野草園へ

      📞023-634-4120

ナツハゼが咲きました

 ナツハゼが咲きました。写真は「ロックガーデン」と「マグノリア通り」のナツハゼです。

 日本では、北海道・本州・四国・九州に分布し、中国と朝鮮半島南部にも分布します。特に花崗岩の土地を好み、山地に生える落葉低木です。樹皮は灰褐色で縦に裂け、縦長の薄片になって剥がれます。葉は互生し、花冠は鐘形で浅く5裂し裂片は少し反り返ります。萼や花柄、花序の軸には褐色の毛があります。黒く熟す果実は液果となり、直径4~6mmの球形で表面は光沢があります。甘酸っぱく、山のおやつとして食べられます。

 和名は「夏櫨(ナツハゼ)」。 初夏に紅葉する様子を、秋に紅葉するウルシ科のハゼノキになぞらえて付けられたと考えられています。明日から、6月。草木にとっても、本格的な夏はもうすぐそこまで来ているようです。

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