サイハイランが咲きました

 園内コース番号13番から杉林に入って東WCに抜ける途中で、サイハイランが咲き始めました。

 日本では南千島、北海道、本州、四国、九州に分布し、アジアでは樺太南部、朝鮮南部、中国(本土および台湾)、ヒマラヤに分布します。山地の樹陰に生える高さ40cm内外の多年草です。鱗茎は卵円形、多肉で肥厚、1~2葉を出し、3主脈が通っていて暗緑色をしています。初夏、葉側から1花茎を直立させ、総状花序に紅紫色をおびた淡紫褐色の花をつけます。花は偏側生で下向きに咲き、花被片は尖り半開きです。唇弁は肥厚して軟骨質で、上部は3裂します。

 和名は「采配蘭(サイハイラン)」。花の様子を、戦場で指揮官が兵を指揮する采配に見立てところからきています。

 

エゴノキの花が満開です

 エゴノキの花が満開です。とても綺麗です。園内の複数個所で見ることができますが、写真は料金所入ってすぐの「マグノリア通り」のエゴノキです。

 日本では北海道から九州・沖縄まで、海外では中国や朝鮮半島・フィリピンに分布し、雑木林などに生えている落葉小高木です。高さ3~5mで、幹は紫色がかった褐色で多くの枝に分かれます。葉は互生し柄があり、今年のびた小枝の先に長い柄のある総状の花穂を出し、白色の花を多数下に垂れさせます。萼は緑色で、花冠のとともに5つに裂けます。雄しべは多数で葯は黄色、球形の果実は熟すと褐色で堅く卵形の種子を出します。

 名前の由来は、実を食すると刺激があり「えぐい」ところからきています。実の果皮にエゴサポニンを含み、果皮を入れた水で洗濯すると泡がたって汚れがとれたり、未熟果皮の汁を小川に流すと小魚が中毒を起こし浮き上がったりします。

 エゴノキに限らず、綺麗な花からは想像できないことがたくさんありますね。

ホオズキの花をご存じですか

 「薬草コーナー」で、ホオズキの花が咲きました。ホオズキと聞けば、多くの方がオレンジ色の紙風船のような実を思い浮かべるのではないでしょうか。実となる前は、写真のような花を咲かせます。

 日本では北海道から九州に、国外では朝鮮半島や中国北東部・北部に分布します。、山地や人家近くに生え、観賞用などに各地で広く栽培される多年草です。茎は直立して高さが60~80cm位、葉は卵円形で長さが5~10cm、幅3~8cmの有柄で互生します。葉は2葉が接近して着生し、葉の辺縁には短毛があります。花は、6~7月ころに葉のわきに有柄の淡黄白色の花を1個下向きに開き、がくは短筒状で、花後は大きくなり、果実を袋状に包みます。ホオズキの果実は熟すと赤くなり、赤く熟した球形の果実は花材や子供のおもちゃになります。根茎は、白色で長く地中をはって新しい株をたてます。 

 この花から、あのホオズキの実ができることが不思議に思えてきます。

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