一面ヘビイチゴの実がなっています

ヘビイチゴ(バラ科) 「ひょうたん池」の西側、カンボクの向かい、「自然学習センター」の西 百葉箱の周りにあります。

 山地や原野に生える多年草です。茎は短く、葉を根出状につけるが、よく匍匐茎を出して地面を這って伸びます。葉は三出複葉、楕円形の小葉には細かい鋸歯があって深緑です。毒があるという俗説があり、ドクイチゴとも呼ばれますが、無毒です。地面に這いつくばるように生育するので、注目が必要です。

 和名「蛇苺(ヘビイチゴ)」は、実が食用にならずヘビが食べる。ヘビがいそうな所に生育する。食べに来る小動物をヘビが狙うなど諸説があります。

ムシャリンドウ

 「マグノリア通り」のムシャリンドウです。

 本州中部地方以北から北海道に、国外では、朝鮮半島、中国北部、東シベリアに分布しています。日当たりの良い草地に生える多年草です。茎は根ぎわから群がって直立し高さ15~40cmで四角張っています。葉は対生で柄はごく短く、茎・葉とも毛があります。茎の上部に青紫色の長さは3㎝くらいの唇形の花をつけ、下唇が発達し、濃い紫色の斑が入り、羅生門蔓(ラショウモンカズラ)にやや似ています。萼は鐘状で5つに裂け、雄しべ4本のうち2本は長くなります。

 和名の「武佐竜胆」は、滋賀県近江八幡市武佐町で発見された種であるとの説がありますが、その地には自生していません。もう1つの和名「武者竜胆」は、造園用語で「根元から数本の幹が立っている状態」を「武者立ち」といい、この言葉が和名の由来という説もあります。リンドウの名がついていますが、リンドウ科ではなくシソ科となります。

ノアザミ

 「大平沼北側土手」「ミヤマカスミザクラ側」でノアザミが咲き始めました。

 日本の本州、四国、九州の他、アジア大陸にも変種が分布する多年草です。アザミの多くのものは秋に開花しますが、本種は春から初夏にかけて咲きます。茎は60~100cm、時には2mにもなるものがあります。葉は刺が多く、柄はありません。茎につく葉は互生で毛があり、初夏に紅紫色の管状花よりなる頭状花序をつけます。稀に白、紅のものもあるようです。総苞は球形で総苞片は先が鋭く刺針があり、総苞片は直立し粘液をだして粘ります。春から初夏にアザミで総苞が粘るのはノアザミと思っていいようです。

 紫色が鮮やかです。「自然の色の美しさにはかなわない」とつくづく実感します。

 

 

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