ヤマジノホトトギス

 「料金所入って右に曲がってすぐ右側(ウマノスズクサの向かい)」で、ヤマジノホトトギスが咲きました。

 日本固有種で、北海道西南部、本州、四国、九州に分布し、山野の林内に生育する多年草です。茎の高さは、30~100cmで、花は葉腋につきます。6枚ある花被片は、薄紫色を帯びた白色で暗紫色の斑点があり、上部は平らに開き、反曲しません。花の中央に立つ噴水状のものは、大きく立ち上がり3裂して、さらに先が2裂する雌しべと、下向きの葯をつけた3本の雄しべです。

 和名「山路の杜鵑草」。 山道で見かけるホトトギスの仲間で、花の模様がホトトギス(鳥)の胸の斑紋と似ていることに由来します。 これまで、変わったつくりの花をいくつも紹介してきましたが、この花も個性あふれる花の一つではないでしょうか。「マグノリア通り」に背の低いヤマジノホトトギスがありますが、こちらはまだ開花していませんでした。

「昆虫ジオラマ教室」

 子供たちに人気のカブトムシを使った標本教室を行います。

 事前に保存液に漬けておいたカブトムシを使うので、どなたでもお気軽にご参加いただけます。 

 カブトムシの育て方についても解説します。

「昆虫ジオラマ教室」

日 時 : 令和5年8月5日(土) 午前10時~11時

場 所 : 自然学習センター東展示室

内 容 : 保存液に漬けたカブトムシのオス・メスを専用ケースに配布

講 師 : カブトムシ生産者 千葉 和人 氏

対 象 : 事前申込 小学生とその保護者 先着15組30人

費 用 : 材料代・入園料込 1組2,300円

申 込 : 7月15日(土)から電話で野草園へ

      📞023-634-4120

めでたい花 ミズヒキ

 「藤棚の北側」でミズヒキが咲きました。

 細長い花序が出て、小花をまばらにつけます。 花弁はなく、花弁状の萼があり、深く4つに裂けます。 雄しべは5本、 雌しべの花柱は先が2つに裂け、先端は鍵のように曲がります。 萼片4枚のうち3枚が赤く1枚が白です。葉は楕円形で先が尖り、互い違いに生え(互生)、 両面に毛があり、時に逆V字状の黒い斑入りのものもあります。

 紅白の水引を由来とするめでたい花なので、開花したらお知らせしようと楽しみにしていました。ところが、開花してみると花の小ささに悪戦苦闘、赤3枚白1枚の萼片がお分かりになりますか?ぜひ、実物でお確かめください。小さいけれど、存在感があります。

開園日について

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