ヤマハギとマルバハギとミヤギノハギは似ています

ヤマハギ(マメ科)  マルバハギ(マメ科)     ミヤギノハギ(マメ科)
 アジア原産で日本では北海道から九州にまで分布しています。各地の山野に生える高さ2m程の落葉低木です。葉腋から長い花柄を伸ばし花をつけます。紅紫色の蝶形花で、翼弁の色は濃く、ほぼ竜骨弁と同じ長さで、少し内側に曲がります。長い葉柄があり、広楕円形の小葉は先端は円形です。花柄も長く、葉の間から花穂が突き出しているのが特徴です。秋の七草に詠まれているハギは本種と言われています。 本州から九州分布します。国外では朝鮮・中国に分布しています。各地の山野に生える落葉樹です。枝を多く分枝し、垂れ下り、あるいは直立して、高さは2m位です。葉は柄があり互生で、裏面に毛があり淡白色です。秋に葉腋に短い花序を出し、紅紫色で蝶形の花をつけます。豆果は平たく、熟してもさけず、中に1個の種子があります。 本州の東北地方、北陸地方、中国地方に分布します。日本固有種です。園芸用として栽培され、庭木として盛んに植えられます。落葉広葉樹の低木で、高さは1~2mになり、枝は地面につくほど枝垂れます。葉は3出複葉で互生します。葉の表面は無毛もしくは主脈のみまばらに白い毛が生え、裏面には伏した毛が生えます。葉の縁は全縁です。托葉は小さく、披針形です。花は蝶形花で、葉腋につく複総状花序に2個ずつらせん状につきます。花色は紅紫色です。豆果は熟しても割れません。

名の通りキハダの内皮は黄色です

キハダ(ミカン科)

 アジア東北部の台湾、朝鮮半島、中国の河北省から雲南省にかけて、またヒマラヤの山地に自生しており、日本では北海道から沖縄に分布しています。各地の山地に生える落葉樹です。雌雄異株。高さ15m内外となり、幹は淡黄褐色で厚いコルク質をおび、縦溝があり、内皮は黄色いです。葉は対生で裏面は帯白色です。夏、円錐花序をなし黄緑色の細かな花を開きます。萼片、花弁ともに5~8。雄しべ5、雌しべ1。核果は黒く熟します。ヒロハノキハダともいいます。

 和名「黄膚(キハダ)」は、樹皮の表皮と内部の木質部との間にある内皮が、鮮やかな黄色であることから名があります。

 薬草 生薬名:コルク層を取り除いた内皮を乾燥させたもの黄柏(オウハク)と言います。効能は、下痢、打撲傷、健胃です。

 

「吉林の庭」のサルスベリが咲き出しました

サルスベリ(ミソハギ科) 

 中国南部原産。庭木として植えられる落葉樹です。幹は平滑、高さ3~7m位になります。葉はほとんど柄がなく対生です。夏から秋にわたり枝の先に円錐花序をなし、紅色または白色の花を開きます。(本園は紅色)。花は開花したその日で萎んでしまう一日花です。蕾が多く次々と咲きます。花が百日にわたり咲くという意味で、(百日紅)ヒャクジツコウとも呼ばれます。萼は6つにさけ、花弁6、雄しべは多数で、外側の6本は特に長いです。蒴果を結びます。

 和名「猿滑(サルスベリ)」は、幹がスベスベして、猿が登ろうとしても、滑ってしまうということでつきました。

 

開園日について

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