ツリフネソウとキツリフネが満開です

ツリフネソウ(ツリフネソウ科)キツリフネ(ツリフネソウ科)
 東アジア(日本、朝鮮半島、中国、ロシア東南部)に分布します。日本では北海道・本州・四国・九州の低山から山地にかけて分布し、水辺などのやや湿った薄暗い場所に自生します。高さ30~50㎝の1年草です。茎の先の方の葉腋に、大きさ3.5~4㎝の紅紫色の花を咲かせます。花弁状の3個の萼と、唇形の3個の花弁を持ち、距は長く筒状になり、最後はクルッと巻いています。 ユーラシア・北米大陸に広く分布します。日本では北海道・本州・四国・九州の低山から山地にかけて分布し、山中の湿地に生える1年草です。茎は直立し、高さ50cm位。夏に葉腋に柄を出し黄色の花を3~4個開きます。距は、ツリフネソウと違って巻いていません。さらに、葉の形も違って、葉先が尖らず、また、葉のギザギザ(鋸歯)は円みがあります。
 和名「釣船草、吊舟草(ツリフネソウ)」は、花の姿が帆掛け船をつりさげた様に見えるためです。  和名「黄釣船(キツリフネ)」は、花の色が黄色で、花の姿が帆掛け船をつりさげた様に見えるためです。

ナンブアザミ

「案内番号25番、ナナカマドの森北側道路」のナンブアザミです。

 キク科で茎の高さは1~2メートルになります。花期は8~10月頃で、上からやや下向きに花をつけ、花は筒状花のみで構成され、花の色は紫色です。総苞は粘らず、葉の基部は茎を抱かず、花期には根生用葉は残っていません。和名は南部地方(奥羽地方)の薊という意からで、東北地方で普通にみられます。分布範囲が東北地方~関東地方~中部地方(日本海側に偏る)と広く、変異が多いのが特徴です。

 

つる植物のツルマメ、ヤブマメ、ヤブツルアズキの花が満開です

ヤブマメ(マメ科)              ツルマメ(マメ科)               ヤブツルアズキ(マメ科)                
 日本全土の林のふちなどに多いつる性の1年草です。葉には柄があり互生で毛があります。夏、葉腋に短い花序をなし、淡紫色の蝶形の花を開きます。萼は筒形で、上部は5つに裂け、毛があります。雄しべ10で、下側の9本は合体します。地下に閉鎖花ができ、丸い豆果ができます。ギンマメともいいます。 日本では本州、四国、九州、沖縄の各地、国外では朝鮮半島、中国、ロシアのウスリー川沿岸やアムール川沿岸地域に分布します。日当たりのよい野原や道端に生えるつる性の1年草です。茎は細長く毛があり、他物にからまります。葉は長い柄と毛があり互生です。夏から秋に葉腋に短い穂をなし、柄のある紅紫色の蝶形の花を開きます。萼は鐘形で5つに裂け、毛があります。雄しべ10で、下側の9本は合体します。豆果に毛が密生します。ノマメとも呼ばれます。 本州、四国、九州に分布します。国外では、朝鮮半島、中国大陸、ベトナム、ミャンマー、ネパール、ブータンに分布しています。各地の原野に生えるつる性の1年草です。茎は細長く物に絡み、葉は長い柄があり互生で、毛を持ちます。秋、葉腋に花柄を出し、その先に2~3の柄を持つ淡黄色で蝶形の花を開きます。豆果は垂れ下り、黒褐色です。種子は緑褐色で小さいです。
 和名「藪豆(ヤブマメ)」は、林の縁ややぶなどに多いのでこの名があります。 和名「蔓豆(ツルマメ)」は、旺盛に蔓を伸ばし、色々なものに絡み付いて成長していくマメ科の植物というのが名の由来です。別名の「野豆(ノマメ)」は大豆が畑で栽培されるのに対してツルマメは野原に野生するからです。 和名「藪蔓小豆(ヤブツルアズキ)」 は、藪に生えるつる性になるアズキを意味します。
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