観察日記

春に向けて・・・ ユキツバキ

 「マグノリア通り」のユキツバキが、たくさんの冬芽(花芽)をつけています。

 本州の東北地方(岩手県・秋田県以南)から北陸地方(滋賀県北部)の日本海側の多雪地に生える常緑低木で、高さは2mほどです。多雪地帯に適応したタイプで、幹は地をはい、平たい半球形の樹形を作ります。ヤブツバキと比べると、葉と花弁は質が薄く、雄しべの花糸が黄色で、1本1本開きます。ヤブツバキは白い花糸で茶筅のようにまとまります。

 皆さんがご存じの椿油の原料は、ヤブツバキの実です。ヤブツバキは一本立ちし、ユキツバキは写真のように株立ちします。

 和名「雪椿(ユキユバキ)」が表すように、雪に耐えて育ちます。枝がしなやかで豪雪に押しつぶされても、春に枝を持ち上げて開花する力強さを持っており、野草園でも多くのユキツバキは写真のように雪囲いを行わず、冬を迎えます。

 

モミジガサの種子って美しい

 8/19の本HPで、先がカールしているちょっと変わった花としてモミジガサを紹介しました。今、タンポポの綿毛のような種子をつけています。葉がモミジの形に似て、若芽が傘のようになることから、「紅葉笠」の和名がつきました。

 今朝のモミジガサは、霜が降りた状態に朝日を受け、キラキラ輝いていました。ひょうたん池を南に進んだ「コゴミロード」で見られます。風が吹けば、飛んでしまいそうです。

ツリバナの冬芽は細長く尖っているのが特徴です

ツリバナ(ニシキギ科)

 北海道・本州・四国・九州、朝鮮・中国に分布する落葉低木ないし小高木です。全体に無毛です。枝は緑紫色です。葉は長さ3~10cm、柄があり葉は対生します。夏、葉腋に長い柄を出し、紫がかった花を吊下げます。萼は5つに裂け、花弁5、雄しべ5、花盤(かばん:花托(かたく:花柄の上端にあって,花弁・めしべなどをつける部分。)の一部が肥大して雄しべや雌しべの下部を包み込むようになり、その部分が蜜を出すようになったもの)があります。蒴果の内面は暗赤色で、朱赤色の仮種皮をもった種子を露出します。冬芽が細長く尖るのも本種の特徴です。紅葉も美しいです。

 和名「吊花(ツリバナ)」は、長い花柄にぶら下がって花を咲かせることに因みます。

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