観察日記

ウリハダカエデも紅葉が綺麗です。

ウリハダカエデ(ムクロジ科)

 「瓜膚楓(ウリハダカエデ)」の名前の由来は、樹皮の暗い青緑色の模様が、甜瓜(マクワウリ)の未熟な実の色に似ているのことからです。私の子供の頃は、お盆になると仏壇にお供えするのが習わしでしたが、今では甜瓜(マクワウリ)はなかなかお目にかかれなくなりました。マクワウリを例に出すより、イノシシの幼獣のうり坊(生後4カ月くらいまでの幼獣の体には、瓜のような縞模様があることが通称の由来)を例にした方が、子ども達にはわかってもらえそうです。

 本州、四国、九州、屋久島にかけて広く分布します。日本固有種です。やや湿気のある谷間や緩やかな斜面によく見られます。高さは8~10mになります。幹枝は菱形状の皮目が点在する(瓜肌)が特徴です。葉は対生、葉身は長さ10~15cmの扇状五角形で浅く3~5裂します。雌雄異株、まれに同株になります。淡緑色~淡黄色の花を総状花序に10~15個つけ、花弁は5個でへら形、雄しべは8個あります。

冬に備えて

 11月になり、野草園では、雪囲い作業が始まりました。

 明日明後日は、雪囲い教室も行われます。

マルバノキの花が咲きました 野草園に冬が来ます

 「ログハウス裏」のマルバノキの花が咲きました。

 4千万年前の氷河期残存種で、現在は、岐阜県、高知県、広島県に隔離分布する日本固有種です。山麓に生える高さ1~3mの落葉樹で、葉は互生し長い柄があって円く、厚い膜質で毛がなく表面は白色をおびます。秋に紅葉し、葉が落ちようとする頃に葉腋に短い柄を出し、その先に暗紅色の花を2つ背中合わせに開きます。花柄の根元に鱗片が数個つき、萼は5裂、花弁5、雄しべ5、花柱2、子房2です。蒴果は大型で、ベニマンサクともいわれます。

 2つの花が背中合わせに咲く姿が特徴的です。ボールペンの先程の小さな花です。目を凝らしてご覧ください。野草園内で最後に花を咲かせるのが本種と言われています。

 

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