観察日記

8月11日は山の日 結城哀草果の歌碑

 野草園内「水草の池」入口近辺に、山形市の歌人・随筆家 『結城哀草果(1893‐1974)』の歌碑があります。山形市菅沢地区出身で、偉大な歌人『斎藤茂吉』に師事しアララギ派の歌人として活躍しました。園内に歌碑があることはあまり知られていませんが、野草園開園の年(平成5年 1993年)哀草果生誕100年の年であったので園内に歌碑が設置されました。

「太平洋に日は昇りつつ朝日岳の大き影日本海の上にさだまる」

 昭和25年、哀草果が58才の時、仲間7名とともに8月8日から12日まで5泊6日で朝日連峰を縦走。その最終日に大朝日岳(1870m)山頂でご来光を仰いだ時の作品。

《大意》太平洋に昇る太陽を待っていると、奥羽山脈に接する水平線から太陽光が大朝日岳に射してきた。振り返ると、今自分が立っている大朝日岳の雄大な影が日本海上にピラミッド状に映っている。

ツリフネソウとキツリフネ

 ツリフネソウとキツリフネの両方が見られるようになりました。ツリフネソウの花色は紅紫色、キツリフネの花の色は黄色です。よく見ると、距の先端が、ツリフネソウはくるりと巻き込みますが、キツリフネは垂れ下がります。

ゲンノショウコ 現の証拠

 ゲンノショウコ(フウロソウ科)が、園内いたる所で咲いています。日本全土の山野や道端でもふつうに生える植物なので、花壇や畑でたくさん見られるという方も多いことでしょう。和名ゲンノショウコは「実際に効く証拠」という意味で、「現の証拠」と書きます。昔から下痢止めや胃腸の薬として使われ、煎じて飲むと効果がすぐに現れるということが名前の由来になっているようです。1㎝ほどの小さな花ですが、近づいて見るととても綺麗な花です。

開園日について

アーカイブ