観察日記

絶滅危惧植物マツムシソウが咲いています

 スワンヒルの庭の東側にマツムシソウが咲いています。山地の草原などに生える2年草で、1年目はロゼット状の根生葉で冬越しをします。野草園のマツムシソウは、皆様方に観察していただくために植栽したものです。

 2013年の山形県レッドデータブックでは、ごく近い将来に野生での絶滅の危険性が極めて高い絶滅危惧I A類(CR)に指定されています。当時、置賜地区での自生は確認できず、山形市で数個体のみの自生が確認されていました。2022年現在の状況はどうなっているのでしょうか?すでに絶滅しているのでしょうか?そのような状況にある植物がたくさんあることを、私たちは知らなければなりません。

ユリの女王 ヤマユリ開花

 ロックガーデンに登ると、ヤマユリの芳香に驚きます。足を進めると、ユリの女王ヤマユリがたくさん咲き始めています。真っ赤な花粉を付けた雄しべは風にゆらゆらと揺れています。大きな花の花弁には、黄色いラインとたくさんの赤い斑点があります。このラインと斑点は蝶を誘う蜜標です。アゲハチョウが、その蜜標に誘われヤマユリの花に訪れます。タイミングがあったらシャッターチャンス!8月上旬くらいまで見ることができます。

テラリウム教室 瓶の中に思い思いの風景を

 テラリウム教室が行われました。瓶の中にハイドロボールを敷き、小さな植物の苗や流木、添配(小さなオブジェ)を配置していきます。配置が終わったらスナゴケを隙間なく植え、白い敷き砂を綺麗に敷いて出来上がりです。思い思いの風景が小瓶の中に出上がりました。家で飾るのが楽しみのようでした。

講師 「風の呼」 佐藤絵理子 氏

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