みどころ情報

ウマノスズクサの蒴果を初めて見ました(料金所入って直ぐの右側花壇)

ウマノスズクサ(ウマノスズクサ科)

 関東・中部・近畿・中国地方の太平洋側、及び四国・九州に分布します。日当たりのよいところ、特に程よく草刈りがされた里山や河川敷に生えている蔓性の多年草です。日本固有種です。茎は細いが強く、無毛、直立して高さ1~5m位になります。葉とともに臭気があります。葉は互生しで柄があり、毛がなく滑らかで蒼緑色をしています。夏に葉腋から出る1本の細い柄の先に、緑紫色の花が1個横に向いて開きます。萼はラッパ状の筒形で、雌しべ6です。蒴果は2cm程、球状で6裂し、同様に6裂した果柄の細糸で下がり、ユリの種のように、扁平な卵状三角形の多数の種子が。それぞれの6部屋に層になって入っています。

 和名「馬の鈴草(ウマノスズクサ)」は、葉が馬の顔の形に、花の球形の部分が馬の首に掛けるような鈴に似ていることから命名されたという説と、ただ単に、花の形が馬の首に掛ける鈴のようだということから命名されたという説があります。

 今回初の蒴果は1個だけで、データとしては不備がありますが、調べた結果を報告します。

 蒴果の長さ2cm、直径1.5cm、果柄の細いとの長さ(3.2、3.3、3.3、3.4、3.6、3.7)平均3.42cm、種子で卵状三角形と認識できるもの60個、大きさ 最大7mm、最小3mm。以上報告します。 

カラコギカエデは水辺が好きなカエデです

カラコギカエデ(ムクロジ科)

 

 北海道、本州、四国、九州の湿地に分散して生える落葉高木で、高さ数mにもなります。雌雄同株です。枝は無毛です。葉は長さ5~12cm、柄があり対生、裏面の葉脈上に毛があります。春、枝先に総状の花穂をなし、黄緑色の小花を開きます。萼片5,花弁5、雄しべ8、花柱の先が二つに分かれている雌しべ1です。果実に長い柔らかい毛があり、翼はほとんど左右に開きません。

 

 和名「鹿子木楓」は、 樹皮がはげ落ちて鹿の子模様(かのこもよう)になることから転じた名です。

キチジョウソウが咲きました

 キチジョウソウが咲きました。「マグノリア通りのオオヤマザクラ下とエゾユズリハ下」「料金所の円形花壇」で見られます。草本では、園内最後の開花となります。

 本来は関西以西の樹林内の陰地に生える多年草で、茎は地上をはい、葉は30㎝位で群がって生えます。晩秋に花の茎を直立し、淡紫色の小さな花を穂状につけ、花被片は6個、下半分は筒になり、上半分は分かれて外に反り返ります。雄しべ6、子房は上位、花序の上部は雄花、花の後に紅紫色の球形の液果を結び、翌年になっても残ります。

 和名は「吉祥草(キチジョウソウ)」。この花が咲くと家に良いこと(=吉祥)が起きるという中国の言い伝えに基づきます。

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