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観察日記

秋に咲き、“キリンソウ”に似る事から名付けられた……「アキノキリンソウ」

投稿日:2017年9月22日

アキノキリンソウ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アキノキリンソウ(キク科)
繁殖力が強く、以前は郊外でも見られました。野草園内では「ロックガーデン」等で見られます。高さ20~80cmの茎の上部に、直径1.2~1.4cmの黄色の頭花を散房状又は総状に多数つけます。舌状花と筒状花があり、外側の舌状花は長さ6.5~8mm。内側の筒状花が結実します。下部及び中部の葉は卵形で翼のある柄があります。和名は、春に咲く黄色い花「キリンソウ」に似ているからといわれます。
 

 

クロバナヒキオコシ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クロバナヒキオコシ(シソ科)
高さ0.5~1.5mの茎の上部の葉腋に集散花序を付けますが、花冠は暗紫色長さ5~6mmしかないので目立ちません。小花の上唇は直立し4裂下唇は舟形です。茎はシソ科らしく四角形です。「余りの苦さに、倒れていた人も引き起きる」から名付けられた“ヒキオコシ”の黒花版です。 (「薬草コーナー」に見られます。)

 

◆ 新しく咲き出す花が少ない代わりに、綺麗な果実が目につきます。

ユキザサユキザサ果実

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユキザサの果実(キジカクシ科)
春に山地の林床などで美しくて白い花をつけていた本種(左写真)。茎の高さは20~40㎝、茎頂に花被片の長さ3~4㎜白色の小花を円錐状に多数つけます。茎の上部に互生する葉は広卵形で葉脈が明瞭笹の葉に似ています。和名は、この笹に似た葉から来ています。今、球形の液果赤く熟して目を楽しませてくれます(右写真)。    (「深樹の小径」に見られます。)

 

 

チゴユリチゴユリ 果実

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チゴユリの果実(イヌサフラン科)
初夏、山野の林内で足下に見つける白い小花(左写真)は、本種が多いようです。多年草で高さは20~30㎝、茎の先に1~2個斜め下向きに付く花は、長さ1.2~1.6cmの披針形の6個の花被片を持ち、広鐘形に開きます。雄しべは6個あり、葯は花糸の、子房は花柱の半分の長さです。今、液果深い藍色に熟しています。 (「深樹の小径」などに見られます。)
 

淡紫色の花が茎頂に集まって付き、凛とした姿……「シオン」

投稿日:2017年9月20日

シオン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シオン(キク科)
数ある野菊の中でも、本種は凛とした姿を見せます。草丈は1.5m程で、茎の頭頂部に花径が25~35㎜の淡紫色の花を多数付けます。中心部の筒状花は黄色く、周囲の舌状花は淡い紫色です。葉は細長い楕円形で互生、縁には鋸歯があり、両面に短い毛が生えていてざらつきます。この花の色が“紫苑”という色名の語源となったようです。   (「友好姉妹都市の庭」などに生育。)

 

 

ナギナタコウジュ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナギナタコウジュ(シソ科)
高さ50㎝程の1年草で、枝先に太い花穂をだし、長さ約5mm程の淡紫色の小形の唇形花一方向きに密生します。全体に強い香りがあり、葉と花穂を陰干ししたものは利尿薬として漢方に用いられるそうです。名は、太くやや反った花穂の形がなぎなたに似ているからです。          (「アケビのトンネル」付近に見られます。)
 

 

ハナタデ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハナタデ(タデ科)
日本全土の山野の林内や林縁などのやや湿ったところに多い1年草。高さ30~60cmの茎の上部に細長くのびる花序を付けます。花は径数mmの紅色~淡紅色の小さな花です。茎は地を這って互生するは卵形~長卵形で、先は急に細くなり尾状にとがり、中央部に黒っぽい斑紋(油点)があるものが多いようです。イヌタデより小花がパラリと付き、極小の花は開きます。       (園内の流れのある場所のほとりに見られます。)
 

 

ヤブラン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヤブラン(キジカクシ科)
葉は線形、深緑色で光沢があり、太く短い根茎を持っています。中心から30㎝程の茎を立ち上げ、茎の上部に小花を数個集めて付けます。花びらは淡紫色の楕円形長さは4mm程と小さく、6枚あります。果実は種子が露出し、紫黒色に熟します。山地の木陰などに生える多年草で、名は葉がランに似ていることによります。       (園入り口付近に植栽しています。)
 

 

花のようにも見え、ワラビの様でもあり……「フユノハナワラビ」

投稿日:2017年9月18日

フユノハナワラビ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フユノハナワラビ(ハナヤスリ科)
「ナツノハナワラビ」とよく似ていますが、本種の栄養葉の柄は長く基部近くで胞子葉を分岐するのが特徴です(写真は胞子葉)。また、葉の先(鋸葉)が鈍頭なのも特徴です。山野に生える冬緑性シダ植物で、上部につく胞子嚢穂は2回~3回羽状に分岐し、円錐状に丸い胞子嚢をつけ、秋に黄褐色に熟した後に枯れます。              (「友好姉妹都市の庭」等に見られます。)
        

◆咲き出す花は少なくなりましたが、果実が見頃です。

 

コマユミ果実

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コマユミの果実(ニシキギ科)
紅葉が見事なニシキギの品種の中で、枝にコルク質の翼が発達しないのが本種です。径6~7mmの目立たない淡緑色の小花の後に、鮮やかな色の果実をぶら下げています。果実は蒴果で、熟すると果皮が2片に裂けて、朱赤色の種子が現れます。「マユミ」は4裂、「ツリバナ」は5裂するので、区別する視点の一つです。       (「クリンソウの谷」等に見られます。)

 

 

ナツハゼ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナツハゼの果実(ツツジ科)
山地に生える、高さ1~3mの落葉低木。長さが4~5mmで先が5裂した鐘型の花を咲かせていましたが、果実が黒く熟してきました径が4~6mmの丸い液果で、表面は光沢があり、上面にはハチマキをしたような白っぽい環があります。味は甘酸っぱく、山のおやつとして食べられます。山形では“ヤカンコ”“ヤロコハチマキ”等と呼ばれます。  (「ロックガーデン」等に見られます。)
       
 

 

シロヤマブキシロヤマブキ果実

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シロヤマブキの果実(バラ科)
全体の感じは、〝白いヤマブキ〟ですが、花の色をはじめ、花弁の数葉のつき方など、ヤマブキとは明確に異なる特徴を示す植物です(左写真)。花後に右写真のような漆黒の果実を付けました。虚弱体質の改善や老化防止に効果のある薬草として知られ、1属1種で、自生種としては国の絶滅危惧種ⅠB類(EN)とされます。     (「マグノリア通り」等に見られます。)