観察日記

オオバクロモジ 黄葉 果実と冬芽が隣りあわせ

 「七草の庭」東側道路脇で、オオバクロモジ(クスノキ科)の黄葉を見ることができます。雌雄異株ですので、果実が付いている木は雌木ということになります。近づいてよく見ると、黒い果実と来年展開するための冬芽も見ることができます。道路向かい側にあるシロモジの葉はまだまだ緑色、でもオオバクロモジの葉は黄葉し、まもなく落葉します。

ヒトツバカエデ 一葉楓  えっ!カエデ?

 「ログハウス」裏側で、ヒトツバカエデ(ムクロジ科)が黄葉しています。秋田県・岩手県から紀伊半島にかけての、標高700m-1600mの山地の沢沿いや湿った所に自生する日本固有種です。落葉した葉だけを見ると、「これがカエデの葉?」と思ってしまいます。カエデ特有の切れ込みの無い普通の葉の形だからです。別名マルバカエデ、切れ込みの無い丸い葉っぱのカエデという名前もついています。それでもやっぱりカエデの仲間だなというのは、実を見ればわかります。くるくるとまわって落下する翼のある、いかにもカエデの果実らしいの翼果です。もうすぐ葉が全部落ちてしまします。

ツタウルシの紅葉 絶対に触ってはいけません!

 「ミズバショウの谷」のツタウルシの紅葉が綺麗です。でも、気を付けなければなりません。ウルシの仲間では最強の「かぶれ成分」を含む有毒植物、触れるとひどいかぶれを起こしてしまいます。手袋をしていてもかぶれることがあるほど強力なようです。

 そんなツタウルシですが、紅葉は一際綺麗で目を引きます。まだ細いうちは木に取りついているツタという感じですが、自身の幹が太くなると、いかにも主役のような様相で紅葉しています。

 葉はウルシの仲間では珍しく三出複葉、そして、雌雄異株です。幼木と成木では葉の大きさが違うのはもちろんですが、幼木の葉には粗い鋸歯があるので、これも間違えて触らないように気を付けなければならないようです。高い所に実がなると見えませんが、実がなっているのはもちろん雌の木ということになります。

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