観察日記

キチジョウソウ(吉祥草) いいことあるかも!

 園内で一番最後に咲く草本の花、キチジョウソウ(クサスギカズラ科)。関東以西の樹林内に生える常緑の多年草です。野草園では10月の下旬に開花します。草の中にひっそりを咲いている花なので、通り過ぎてしまう方がほとんどです。良いことがあると開花するという伝説から吉祥草という名前がついています。花を見ることができたら、いいことがあるかもしれません。「マグノリア通り」に咲いています。

ヒメサユリの果実が裂けて種子が見えてきました

 ヒメサユリ(ユリ科)の果実が裂開し、中の種子が見えてきました。とても几帳面な方が綺麗に重ねたように、種子は果実の中に入っています。大きめに裂開すると、風に揺れたときに種子はこぼれていきます。風の力を借りて少しでも離れたところに種子が落ちるように、種子には翼が付いています。運よく芽を出すことができても、花が咲くようになるまでは6~7年程かかると言われています。

ヤマモミジの紅葉

 ヤマモミジ(ムクロジ科)、日光がよく当たる所は綺麗に赤く紅葉します。日光があまり当たらないところは、黄色だったり緑だったりします。綺麗に紅葉する条件として、《①日光がよく当たること ②昼と夜の気温差が大きいこと(最低気温が8℃を下回ると紅葉が始まり5~6℃で一気に紅葉が進む) ③適度な湿度があること》があげられます。山にある川のそばなどの紅葉が綺麗なのは、この3条件を満たす場所だからと言われています。今年は、気温が下がらなかったり霧がかからなかったりと、②と③条件が足りなかったようです。

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