観察日記

セツブンソウ 芽生えと同時に開花

 早春の植物セツブンソウ(キンポウゲ科)が芽生えと同時に開花しました。ここ数年雪が少なく暖かい年が続いていたので、4月1日の開園時にはほとんど開花が終わっていました。楽しみにしていた方も多いので、今年は見ることができそうです。例年開花期間が短く、来週の週末くらいまでかもしれません。ひょうたん池の西側(園内プレートNo.3付近)で見ることができます。

 セツブンソウ(キンポウゲ科)は日本固有種で、関東地方や中部地方の主に石灰岩地の樹林内に生育する植物です。早春に開花し、初夏には地上部が枯れてしまうスプリング・エフェメラル(春の妖精)と呼ばれる植物のひとつです。

オオバナノエンレイソウの芽生え

 オオバナノエンレイソウ(シュロソウ科)の芽生えを見ることができました。No.13付近の杉林内で見ることができます。花が早かった昨年の開花が4月19日でしたので、ここ数年とほぼ同じように来週末には開花しそうな感じです。クリスマスローズは昨年より3週間以上も遅いのに、どうしてオオバナノエンレイソウはあまり変わらないのでしょうか?写真を見ていただくと、湧き水の所に芽が出ているのが分かると思います。湧き水の影響からか、杉林内の生育地が他の場所より暖かいのではないかと推測しています。

クリスマスローズの芽生え

 雪が消え、ようやくクリスマスローズの芽生えが見られるようになりました。吉林の庭の南側の斜面でみることができます。昨年は雪が少なく3月半ばには開花していたので、3週間以上遅い開花となりそうです。ローズの名前が付いていますが、クリスマスローズはバラではなく、フクジュソウと同じくキンポウゲ科の植物です。山形では雪解けとともに咲き始める早春の植物ですので、クリスマスの時季は雪の下に埋もれていることが多いと思います。今週末には咲き始め、今月下旬ころまで見ることができると思います。

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