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冬越しの準備万端 ショウジョウバカマの花芽

 「ミズバショウの谷」に落ちている枯葉の下に、常緑多年草のショウジョウバカマ(シュロソウ科)を見つけることができます。よく見ると根生葉の中心に来年の早春に咲かせる花芽が、すでにしっかりと形成されています。これから迎える厳しい冬を乗り越え、来年花を咲かせる準備はもう整っています。

 ショウジョウバカマの花芽の形成は、夏頃より始まります。次の年の早春、雪解けすぐに根生葉の真ん中の花芽から花茎を立ち上げ、淡紅紫色の花を咲かせます。来年の4月、花が咲くのを楽しみに待ちたいと思います。

カラマツの黄葉

 「ハーブ園」入口の所にあるカラマツ(マツ科)が黄葉し、まもなく落葉します。日本産の針葉樹ではただひとつの落葉樹なので、カラマツを落葉松とも書きます。唐絵(からえ:中国の絵)に描かれたマツに似ていたことが名前の由来で、唐松と呼ばれました。野草園には、クラフトの材料にするためにカラマツなどのマツボックリを拾いに来る方がたくさんいらっしゃいます。リースの材料にしたり、クリスマスの飾りをつくったりするようです。

タラノキの葉痕(ようこん)は枝をほぼ3/4周しています

タラノキ(ウコギ科) 「ひょうたん池」の西側、「ロックガーデン」の登り口、「アジサイロード」などにあります。

 北海道・本州・四国・九州・沖縄に分布しています。国外では、朝鮮半島、中国、千島列島、サハリンの東アジア地域に分布しています。山野に多く生える落葉樹です。幹は高さ4m位で直立します。葉は大型で互生し、枝の先に集まってつき、刺があります。夏に幹の先端の葉の間から多数の円穂花序を出して、白色の小花をつけます。花弁5、雄しべ5,子房は下位です。液果は黒く熟します。若い芽をとり、タラの芽と呼んで天ぷらなどにして食します。和名「楤木、桵木(タラノキ)」の由来はよくわからないそうです。 

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