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アキニレ 黄葉とたくさんの翼果

 おおかたの樹木が落葉している中で、「スワンヒルの庭」周辺にあるアキニレ(ニレ科)の黄葉を見ることができます。近づいて見ると、黄色くなった葉の間にたくさんの実を付けています。実は風散布型で、翼が付いていている翼果です。風によって遠くに飛んでいくようにできています。

 「ミズバショウの谷」にはハルニレ林がありますが、主に北日本を中心にした寒冷地に自生するのがハルニレです。それに対し、主に西日本に自生するのがアキニレです。野草園では、ハルニレと比較して観察することができるようにアキニレも植栽してあります。ハルニレの花は春に開花し、アキニレの花は秋に開花します。このことが、樹木の名前の由来になっています。

マルバマンサクの冬芽 花芽は真ん丸

マルバマンサク(マンサク科)の冬芽、花芽は真ん丸の球形でとても可愛らしい感じです。一方、葉芽はトンガリ帽子のような形です。マンサクの名前の由来は、春一番に「先ず咲く」ので、転訛してマンサクという名前になったという説があります。また、マンサクの花がたくさん咲くと豊年満作になるといわれ「満作(まんさく」と呼ばれるようになったとも言われています。

マルバマンサク(マンサク科)

マンサクが太平洋側に多いのに対して、マルバマンサクは日本海側に多く積雪地に適応したタイプのようです。花はマンサクと同じですが、葉の上半部が円いのが特徴です。線形で黄色の花弁と紫紅色の萼が良く目立ちます。3月から咲き始め、4月上旬頃が見頃です。

アブラツツジは落葉が終わり、黄色い実が鮮やかです

アブラツツジ(ツツジ科) 「マグノリア通り」や「ツツジの丘」にあります。

 中部地方以北の太平洋側に多い落葉低木。葉は枝の先に輪生状に集まり、表面の脈状には白い短毛があり、裏面は光沢があります。枝先からたくさんの緑白色の小さな花が垂れ下がり、花は壺形でふちは小さく5裂し裂片はそりかえります。

 和名「油躑躅(アブラツツジ)」は、花の裏面がなめらかで光沢があり油を塗ったようであることに由来します。

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