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似て非なるハンゴンソウとオオハンゴンソウ

ハンゴンソウ(キク科)

 北海道、本州の中部以北に分布しています。アジアでは、樺太、カムチャツカ、アリューシャン、シベリア東部、朝鮮、中国に分布しています。深山に生える多年草です。茎は直立し、高さは1~2mにもなり、時に紫色をおびます。葉は互生し、葉裏に毛があります。夏に茎の上部で分枝し、多数の黄色の頭状花序をつけます。外周は4~5個の舌状花です。中央は管状花。冠毛は黄白色です。

 

オオハンゴンソウ(キク科)

 北アメリカ原産の大型の多年草です。日本へは明治中期に観賞用として導入され、1955年には野生化しました。今では北海道から沖縄県まで日本全国に定着しています。環境省指定特定外来生物 。茎は高さ1.5~2m、上部で分枝します。葉は互生し、下部の葉には柄があり、羽状に5~7裂し、上部の葉は3~5裂し、最上の葉は全縁です。夏から秋にかけて長い花柄の先端に黄色で径6~10cmの頭花をつけ、長くやや下向きに出る舌状花があります。花床は円錐状に盛り上がります。

 

※ オオハンゴンソウは特定外来生物に指定されているため、園では、根ごと引き抜いていますが、中々駆除できていないのが現状です。それは根が残ったり、1株あたり約1600個ほど種子を作ったりするといわれる生命力の強さに関係しています。

 

「ロックガーデン」にマルバキンレイカが3年ぶりに咲きました

マルバキンレイカ(スイカズラ科)

 本州の新潟県以北、北海道に分布しています。東アジアでは南千島に分布しています。山地で湿潤な岩上に生える多年草です。全体にほとんど毛がないか短毛で、一種の異臭があります。茎は円柱形、直立して高さ30~70cm位になります。葉は茎に対生し、葉身は広卵形で羽状に浅裂します。オミナエシ属の他種の多くが、葉が中裂、全裂するのに対して広卵形なのは特徴的です。花期は7~8月です。オミナエシに似た、花冠が5裂した径5mm、長さ6.5mmの黄色の小花を集散花序につけます。花冠には短い距があります。

 和名「丸葉金鈴花(マルバキンレイカ)」は、同属のキンレイカ(金鈴花)の深裂葉に対して、葉が丸いことからです。

8月 葉月 暑い日が続いています

 8月に入りました。野草園は、4月から11月までの開園なので、8月からは後半となります。暑い日が続いているとはいえ、毎年のことではありますが、植物は秋に向かっていることを私たちに教えてくれます。秋の七草も咲き始めています。秋の虫も大きくなって活発に動き始めています。今日来園した女の子は、まだ幼い7cmほどのカマキリを見つけて楽しそうに見ていました。また、別の男の子は虫取り網をもってトンボを追っていました。しばらく真夏と少しの秋が混じったような日が続くようです。

1段目写真・・・レンゲショウマ開花 

2段目写真・・・白い色のカワラナデシコ 見つけることができたらラッキー

3段目写真・・・フシグロセンノウ 暗がりでオレンジが鮮やか

4段目写真・・・オオウバユリ 妖し気な雰囲気

開園日について

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