メタセコイヤ レンガ色に紅葉

メタセコイヤ(和名 曙杉:アケボノスギ)、ボルダーの庭の中でひときわ存在感があります。今、葉がレンガ色に色付いています。

メタセコイヤは、かつて日本でも化石として発見されており、すでに絶滅した植物と考えられていたようです。しかし、中国で発見された種が絶滅したと思われていたメタセコイヤであると判明し、今では日本でも数多くみられるようになっています。「生きた化石」などと呼ばれることもあるようです。樹高は25-30m、幹は直径1.5mほどにもなる樹木です。

ナツツバキの実は硬い鞘(サヤ)の中に入っています

 ナツツバキ(ツバキ科)  「吉林の庭」にあります。

 山中に生える落葉高木。ナツツバキ属ではもっとも花が大きいです。樹皮はなめらかで10年目位になると古い樹皮がはげおちます。夏に柄のある大きな白い花を開きます。花弁は5枚でしわがより、裏面には白い絹毛があり、ふちは波打ち細かい鋸歯があります。

 和名「夏椿(ナツツバキ)」は、夏にツバキのような花を開くからつきました。

 

 鞘は非常に硬く、上から見ると五角形になっています。上から5裂して、その5つの間に種が入っています。種の大きさは長さ6~7mm、扁平です。この鞘には10個の種が入っていました。

ソメイヨシノ冬芽 芽鱗に毛があります

 サクラと言えばソメイヨシノ(バラ科)をイメージする方が多いようです。サクラの花が咲いているときはたくさんの人たちが桜の木を眺めますが、花が終わると、ましてや、葉も落ちた冬の時季に桜の木を眺める人はほとんどいません。でも、たまには虫眼鏡をもって冬芽を見てみるのも楽しいことです。

 ソメイヨシノの冬芽を見てみると、芽鱗に細かい毛がたくさんあることが分かります。ソメイヨシノは、江戸時代末期にエドヒガンとオオシマザクラから生まれた種間雑種と言われていますが(諸説あり)、両方の冬芽を見てみましょう。エドヒガンの冬芽には、芽鱗に白っぽい毛がたくさんあります。一方、オオシマザクラの冬芽は、無毛で光沢があります。ソメイヨシノの、葉よりも花が先に展開するという性質はエドヒガンから、そして、大輪の花はオオシマザクラから受け継いでいるといわれているようです。

 今年は3月の気温がとても高かったので、山形の市街地では今までになく早い時季の4月上旬に桜が開花した年でした。さて来年はどうでしょう。

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