センニンソウとボタンヅル

「マグノリア通り」でセンニンソウ(キンポウゲ科)が咲き始めました。仙人草の名前は、花後にできる痩果の綿毛を仙人の髭に見立てたことに由来しています。別名はウマクワズ(馬喰わず)、有毒植物で馬や牛が食べないことからきています。茎や葉の汁が付くと、皮膚炎になることがあるので要注意です。有毒植物ですが、真っ白い十字形の花はとても綺麗です。

 センニンソウより一足先に、同じキンポウゲ科つる植物のボタンヅルも「藤棚」前で咲いています。葉がボタンの葉に似ていることからボタンヅルの名前があります。こちらも有毒植物です。センニンソウの花に似ていますが、センニンソウより小型です。

ノカンゾウ 七草の庭に咲く

 七草の庭にノカンゾウ(ワスレグサ科)が咲いています。秋の七草が咲く七草の庭で、橙色の花が目立っています。少し前まで園内ではヤブカンゾウが咲いていましたが、ノカンゾウはそれと入れかわるように咲き、9月中頃まで見ることができます。

キタコブシ 果実と来春の花芽

 キタコブシ(モクレン科)の果実が目立ってきました。袋果が集まった集合果です。あとひと月ぐらいたつと裂開して赤い種子が顔を出します。果実の様子を見ると「握り拳」に似ているので、植物名の「コブシ」という名前が理解できます。花からは植物名が想像できませんでした。ようやく納得という感じです。

 さて、よく観察すると毛皮のようなものを身にまとった来年の花芽を見ることができます。花が咲くのは来年の春、7か月以上も先のことなのに準備がいいですね。今年の果実を実らせながら来年の花の準備をする姿、見習いたいものです。

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