開園30周年特別企画「日本植物学の父・牧野富太郎博士パネル展」

 NHK朝の連続テレビ小説「らんまん」のモデルとなっている日本の植物学の父・牧野富太郎博士の

生い立ちや調査、命名した植物についてパネル展示を行います。また、牧野富太郎博士が山形県

の鳥海山、飛島を訪れた際の貴重な資料も展示します。ご来園の上、ぜひご覧ください。

開催期間 : 令和5年6月1日(木)~8月31日(木) 9:00~16:30(入園は16:00まで)

場  所 : 自然学習センター

休 園 日 : 6/19(月) 6/26(月) 7/3(月) 7/10(月) 7/18(火) 7/24(月) 7/31(月)      

       8/7(月) 8/14(月) 8/21(月) 8/28(月)

入 園 料 : 大人(個人) 300円

       大人(団体・20人以上) 240円

       高校生以下 無料

主  催 : 一般財団法人 山形市都市振興公社

協  力 : 高知県立牧野植物園、公益社団法人 日本植物園協会

問合せ先 : 山形市野草園(TEL 023-634-4120)

ソバナが咲きました

 「ロックガーデン頂付近から深樹の小径へ向かう杉林に入って程なく」ソバナが咲きました。

 日本では、本州、四国、九州に、アジアでは朝鮮半島、中国に分布します。山地の林内や斜面にはえる多年草で、茎は高さ90cm内外です。ときに上部で分枝し、葉は柄があり互生しますが、上部になるにつれ葉は小さくなり、葉柄は短くなってついに無柄になります。秋に茎の上部で分枝し、紫色の鐘状花を下向きにつけます。萼5、雄しべ5、雌しべ1、柱頭は3つに分かれ、子房は下位です。

 花は小さいのですが、すぐキキョウの仲間と分かります。和名は「蕎麦菜」。若菜を茹でると、そば(蕎麦)を茹でるときと似た匂いがするそうですが、さすがにこれは分からない。

「深樹の小径」より フシグロセンノウ

「フシグロセンノウが咲かないね」と、職員間で話をしていたのですが、本日、「深樹の小径」で咲いていました。

 日本の固有種で、本州・四国・九州の 山地の樹陰の草原に生える多年草です。茎は直立し、節が黒褐色になります。茎の上部は分枝し、まばらな軟毛があり、葉は無柄で茎に対生します。葉身は卵形から長楕円状披針形で、葉先は鋭尖形で基部は細まります。朱赤色の花を分枝した茎の先にまばらに数個つけ、萼は長円筒状で5裂し、毛はなく、花弁は5枚です。蒴果は先が5裂した長楕円形です。

 写真から、節が黒色をしているのが分かりますか? 花の色は赤みを帯びた朱色なのですが、「この色を絵の具で作るのは大変だろうな」と思ってしまうような、深みのある色合いです。花が散る前に、是非、会いに来てください。

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