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ヤマモミジ 葉が落ちたのに何?

 ヤマモミジ(ムクロジ科)の紅葉も終わり、葉がすっかり落ちてしまいました。

 あれっ、カエデの林の中のヤマモミジの木に、何かたくさんついています。枯葉でしょうか?近づいてみると、実がたくさん付いています。まるで渋い色の花が咲いているようです。実には翼が付いていて(翼果)、落ちるときにプロペラのようにくるくると回って地面に落ちていきます。風に飛ばされやすいように翼が付いているといわれています。真ん中の膨らんだところが種子です。子どもの頃、モミジの翼果をとって上から落としてくるくる回って落ちるのを楽しんで遊んだ方もいると思います。

 翼果は2個セットで付いていますが、V字型(ブーメラン型)に付くのがヤマモミジで、東北から北陸にかけての日本海側の多雪地帯に分布します。一方、太平洋側・西日本でみられる、葉がヤマモミジより小ぶりなイロハモミジの翼果はほぼ水平に開きます。

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