観察日記
アネモネの仲間です。
紅紫色と白色の両方が咲き始めました。
シュウメイギク(キンポウゲ科)
観賞用として庭に植えられるほか、人里近くの林縁などに生える多年草です。古い時代に中国から
入ってきた栽培品で中国では秋牡丹といわれているそうです。名は、秋に菊によく似た花をつけること
によります。別名貴船菊は、京都の貴船に多かったことによるそうです。しかし、本種は菊でも牡丹でも
なく英名のジャパニーズアネモネがしめすとおり、秋咲きのアネモネです。
ハギの中では大きくて目立ちます。
ミヤギノハギ(マメ科)
山野に自生しますが、人家に植えられる落葉性の低木です。茎は花が咲くころには枝先が
しばしば地につくようになります。全体に絹状の伏し毛があります。葉は3出複葉で互生します。
小葉は楕円形または長楕円形です。葉のわきから長い総状花序をだし紫紅色の蝶形花を開き
ます。竜骨弁が翼弁よりも長く鎌状に曲がるのが特徴です。
花は淡紫白色です。
キハギ(マメ科)
山野に生える落葉低木です。葉のわきから総状花序を出して、淡紫白色の
蝶形花をつけます。花序はほとんど無柄。旗弁は淡黄色で基部付近に紫斑が
あり、翼弁は紅紫色、竜骨弁は淡黄白色です。
ネコが大好きです。
マタタビミフクレフシという名の虫こぶ
マタタビ(マタタビ科)
山野に自生する雌雄異株の落葉つる性木本です。花の咲く時期になると葉の
上半部または全部が白色に変化します。雄花、雌花とも梅の花に似ています。
果実にマタタビミタマバエが寄生すると写真のようなでこぼこした虫こぶができ
ます。これに熱湯を注ぎ乾燥したものが生薬の木天蓼で、身体を温めるのに
用いられるそうです。
葉がショウマに似ています。
ルイヨウショマ(キンポウゲ科)
林の中に生える多年草です。日当たりが少し良くなってから元気になってきました。
名は、葉がサラシナショウマに似ているところからつけられたようです。茎の先に総状
花序を出し、白い花を密につけたあと、黒い果実になっています。中国では根茎を解熱、
咳止めなどに用いているそうです。
実は食べられます。
ツノハシバミ(カバノキ科)
本園のハシバミは植栽したものですが、ツノハシバミは自生しています。
春早く花が咲き、今では大きな果実になっています。果実は先がくちばし
のような筒になり、毛の密生した総苞に包まれています。
秋に咲くノゲシ
くすんだ黄色がすてきです。
アキノノゲシ(キク科)
山野に生える2年草です。葉は互生し、長楕円状披針形、逆向きの羽状に分裂し、
葉質はやわらかく光沢はなく、にごった黄緑色です。茎も葉も毛はなく切ると白い乳
液がでます。花は淡黄色で上向きに咲きます。総苞は円柱形で、花の咲いたあと下
の方がふくれて上部が狭くなります。名はノゲシに似ていて秋に開花するからです。
花は小さいが、かわいい。
オオミゾソバ(タデ科)
山地あるいは原野の水辺に生える1年生草本です。茎の上部は直立し、下向きの刺が
あります。茎の下部はひげ根を出し、地下に分枝する枝を出しその小枝の端に閉鎖花を
つけ、白色の果実が実ります。葉は有柄で互生し葉身はほこ形で、ミゾソバより大きく、毛
が多いようです。枝先に白色または淡紅色の小形花をつけます。
若芽はトトキといって食用にします。
ツリガネニンジン(キキョウ科)
カモシカの大好きな野草なので、毎年同じ場所のツリガネニンジンが
食べられてしまいます。園内にはたくさん自生しているので、観賞する
には大丈夫なのですが。枝先に円錐花序をつくり、鐘形で青紫色の花
を下向きにつけます。