観察日記
いい香りのするホオノキ
そばにいるだけで、香りからホオノキ存在がわかります。
ホオノキ(モクレン科)
花は大きく甘い香りがします。花弁は9枚内外で淡いクリーム色をしています。
雄しべは多数で、花糸は赤く、葯は黄白色。雌しべは円錐形に多数つきます。
大きくて香りのよい葉は朴葉味噌に使われ、ホオガシワの別名からわかるように
古くは食物を盛るのに使われたそうです。
屋久島特産のシャクナゲ
ヤクシマシャクナゲ(ツツジ科)
屋久島の高所に生える常緑低木です。花は、下部が
広がった鐘形で、つぼみの時はピンク色ですが、開くと
白色になります。
紅色が濃いサラサドウダン
ベニサラサドウダン(ツツジ科)
サラサドウダンの変種で紅色が濃いものです。東北地方南部から
中部地方北部に分布するそうです。
キョウチクトウ科の多年草です。
チョウジソウ(キョウチクトウ科)
湿った草地に生える多年草です。花は青紫色で下部は筒となります。
花の形が丁字に似ているので、チョウジソウの名がついたそうです。
鳥海山の名花です。
チョウカイフスマ(ナデシコ科)
高山の岩場や砂礫地に生える多年草です。葉は対生で葉柄はなく、基部は
急にせばまります。花は5弁で白色です。ロックガーデンで咲いています。
花の王様。ボタン
中国では花王とよばれているそうです。
ボタン(ボタン科)
古い時代に日本に渡ってきた中国原産の落葉低木です。はじめは薬用として
栽培されていましたが、今は観賞花木として庭園に栽培されています。現在栽培
されているのは30~40種あるそうです。葉は2回3出複葉で互生します。今年
のびた枝の先に大きな美しい花を1個つけます。花の色は白、淡紅色、紅色など
いろいろあります。
林の間伐を行ったところ、たくさん出てきました。
エビネ(ラン科)
山地の林中に生える多年生草本です。花は、数枚束生した葉の間からでた花茎に
10個内外つけます。外側の花びらは紫褐色で内側の花びらは白っぽい色をしています。
園芸品種にはない素朴な味わいがあります。名は、数珠状に連なった地下茎が海老に
似ているからです。エビネの仲間は花が美しいので観賞用に栽培されます。
近くの山地によく生えています。
ウラジロヨウラク(ツツジ科)
本州中部以北の山地に生える落葉低木です。葉の表面は薄い緑色をして、
裏面は白色を帯びていて、枝の先に集まって輪生状についています。枝の先に
花柄を数本出して、筒状鐘形の花が垂れ下がります。萼片は5個で花は淡紅紫色で
筒の先は浅く5裂します。
紫色がきれいなミヤコワスレ
ミヤコワスレ(キク科)
山地の木陰に生える多年草であるミヤマヨメナが原種で、観賞品として
育成されたものが本種です。ノシュンギクともいい原種よりも葉が長く花が
多いようです。青紫色の花はキク科にはめずらしく春に咲きます。承久の乱
に敗れ鎌倉幕府に佐渡に流された順徳天皇はこの花で慰められ、都恋しさ
を忘れたという伝承があるそうです。
ハーブ園の花が咲き始めると初夏という感じがします。
チャイブ(ユリ科)
アサツキに似ていますが、鱗茎をつくらず夏に休眠しないところが違うようです。
和名はエゾネギで、アサツキの葉をさらに細かくしたような小形のネギです。多くの
料理や薬味に利用できる他、花はドライフラワーにも向くそうです。紫色のねぎ坊主が
可愛らしく、観賞用としても楽しめます。ハーブ園で咲いています。
青空に映えるフジ
青空に映えるフジ
フジ(マメ科)
山野に普通に自生しています。葉は奇数羽状複葉で、小葉は5~9対
あります。長い総状花序を出して、淡紫色の蝶形花を多数開きます。
花序は垂れ下がり、基部のほうから咲き始めます。つるが右巻きで、花序が
長いことでヤマフジと区別できます。
ヤマフジの白色の品種も咲いています。
シロバナヤマフジ(マメ科)
つるは左まき。葉は奇数羽状複葉で、小葉は4~6対あります。
白色の総状花序を垂らし、ほぼ一斉に蝶形花を開きます。
総状花序はフジより短く、1個の花が大きいのがヤマフジの特徴です。
ドウダンツツジの仲間も咲き始めています。
ベニドウダン(ツツジ科)
関東以西から九州に自生する落葉低木です。また、庭園にもよく植えられています。
小枝の先端からブドウの房のように紅色の花をつけます。花が垂れ下がるのと同じように
果穂も垂れ下がりますが、果実は、上向きになります。花柱が花冠よりも長くつきでるもの
をチチブドウダンとして区別する見解もあるそうです。
山形県の高山にはまれな植物
イワヒゲ(ツツジ科)
本州中部地方以北の高山帯に生える常緑小低木です。
岩にはりついてよく分枝し、白色の花を下向きにつけています。
花は壺状鐘形で浅く5裂してそり返ります。
山形県には自生していないウスユキソウ
オオヒラウスユキソウ(キク科)
ヨーロッパ・アルプスの名花エーデルワイスに近縁の多年草です。
北海道の太平山に特産のウスユキソウで、ハヤチネウスユキソウの
変種として区別しています。ハヤチネウスユキソウより、茎葉がやや多く
鈍頭です。
山形県の山地にはまれなイチゴ
ミヤマニガイチゴ(バラ科)
山地に生える落葉性の小低木です。ニガイチゴに似ますが
葉が3中裂し、先端は鋭尖形であることで区別できます。名は
ニガイチゴより高所に生えることによります。
オキナグサが翁になってきました。
オキナグサ(キンポウゲ科)
長花柱が集まってちょうど老人の白髪のようになってきました。