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ホトトギス

「料金所を入って右に曲がり、ミヤマカスミザクラのY字路を左に曲がる」と、右側にホトトギスが咲いています。

 和名は「杜鵑草(ホトトギス)」。鳥のホトトギスの胸にある斑点と大きく開いた花被片の紫斑を重ねました。ちなみに鳥のホトトギスは「不如帰」と書くのが一般的なようです。ひと昔前のTVアニメに、尾の先から人を吸収する怪物が登場しましたが、まさしくこの斑点(色は異なりますが)でした。強烈な印象を受ける紫斑です。2株しかありませんので、花が咲いているうちにご来園いただければと思います。同じホトトギスの名を冠する植物では「タイワンホトトギス(吉林の庭)」が咲いており、もう少しすると「ジョウロウホトトギス(ロックガーデン)」が咲きます。

 北海道南西部、本州の関東地方以西・福井県以南、四国、九州に分布する日本固有種です。山地の半日陰地に生育する多年草で、茎は直立し、円柱形で有毛です。葉は2列に互生し、基部は茎を抱き有毛です。秋、葉腋に2~3花ずつ花序を出し、花は柄があり、上向きに咲きます。花被片6個は斜めに開き、外面は有毛で白質で、内面は濃紫斑があります。雄しべ6、花柱の分枝は3本で、さらに2つに分かれ、蒴果は3稜形で中に淡褐色の種子があります。

 

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