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ハッカ かつて山形は国内有数の産地

 ハッカ(シソ科)の花が、開花しました。大平沼からの流れ出し口の所で見ることができます。湿ったところに生える多年草で、地下茎を伸ばして増えていきます。葉腋に小さな花を輪生し、葉の根元に集まって咲いているように見えます。ハッカはメントールを多く含んでおり、爽やかな香りがするので、古くから薬草や香料として利用されてきました。

 明治時代、山形は国内有数のハッカの山地でした。現在は北海道が主たる産地になっていますが、その北海道にハッカを伝えたのが天童出身の屯田兵「石山伝次郎」と言われています。明治後半以降山形でのハッカ栽培は衰退し、大正時代にはほぼ消滅してしまったようです。現在、かつて盛んだったハッカ栽培をよみがえらせようと、天童市高擶などで様々な取り組みが行われているようです。

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