観察日記

野草園は12月1日から冬期休園です

投稿日:2019年11月27日

 4月1日の正式開園から8ヶ月間、山野草を愛する方々に大勢来園していただき本当に有り難うございました。野草園の開園も11月30日で終了し、12月~3月まで冬期休園となります。尚、冬期休園中に樹木の冬芽を観察する四季観察会(2/12)と、早春の植物を観察する四季観察会(3/12)を予定していますので、是非御参加下さい。本年度の「観察日記・見どころ情報」を終了します。

 

 

野草の丘から見た竜山

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「野草の丘」から見える雪の龍山

野草園の東側にある龍山に雪が積もり始め、晴れた日の青空と雪の山肌が調和し大変美しいです。12月に入ると西蔵王の山々には雪が降り積もり始めるでしょう。野草園の樹木も落葉し冬の到来を待っているかのようです。

 

 

ミズバショウの冬芽2ミズバショウ 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミズバショウの冬芽(サトイモ科)

今は、落ち葉の重なる水辺の地面から緑色の冬芽を出しています。これが雪が解けると真ん中の部分から仏炎苞が成長してきます。そして4月になると白い仏炎苞が開き、花が咲き出します。(写真右)花は白色の仏炎苞の中に多数の小花をつけた細長く黄緑色の花序です。(「ミズバショウの谷」に見られます)

 

 

ジュウガツザクラの木ジュウガツザクラ2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジュウガツザクラの木(バラ科)

この時期園内ではたった一つだけ咲いている花です。葉はもう落葉していますが、小枝には淡紅白色で八重咲きの花がたくさん付いています。名前は「十月桜」で10月頃から開花し、秋と春の2回花が咲く桜です。 (料金所の北側などに見られます)

 

 

イイギリの果実の木

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イイギリの果実の木(ヤナギ科)

 太い枝を放射状に広げる雌雄異株の落葉高木で、落葉した後も、このようにたくさんの果実をブドウのように垂れ下げています。果実は球形で赤くおいしくありませんが、野鳥たちの冬の貴重な餌になります。 (「スワンヒルの庭」に見られます)

 

 

ホザキヤドリギの果実の木

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホザキヤドリギの果実の木(ヤドリギ科)

ミズナラやコナラなどの落葉広葉樹上に寄生し、宿主の幹にくい込んだ寄生根が養分や水を吸い取ります。落葉した樹木を遠くから見ると鳥の巣のように見えます。7月頃、枝先から黄緑色の花をまばらに付け、今は径5mm程の淡黄色の果実を枝に付けています。 (「七草の庭」などのコナラの木の上に見られます)

 

 

 

 

 

冬の寒さに備える桜の木の冬芽たち

投稿日:2019年11月24日

オオヤマザクラの冬芽2オオヤマザクラ2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オオヤマザクラの冬芽(バラ科)

東北、北海道に多い野生種の桜で、野草園にもたくさんあります。今は冬芽が寒さを防ぐために茶色の芽鱗でおおわれています。4月後半頃、赤みがかった色をした若葉が開くと同時に花も咲きます。(写真右) (園内の所々に見られます)

 

 

カスミザクラの冬芽2カスミザクラ2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カスミザクラの冬芽(バラ科

野生種のサクラで園内にもたくさんあります。今は茶色の芽鱗に包まれた冬芽が枝先についています。短毛が無くすべすべしています。オオヤマザクラが咲き終わる5月初め頃にカスミザクラが咲き始めます。(写真右)カスミザクラも赤い若葉と花が同時に見られ、花は白っぽくヤマザクラに似ています。花柄に毛があるのが特徴です (園内の所々に見られます)

 

 

ヤマザクラの冬芽2ヤマザクラ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヤマザクラの冬芽(バラ科

西日本の山野に多い野生種の桜です。今は茶色の芽鱗に包まれていますが、その芽鱗は少し開いているのが特徴です。4月になると、花が咲くのと同時に赤みを帯びた若葉も開きます。(写真右)花は白色か淡紅色の5弁花ですが、園内の多くがオオヤマザクラなので、花弁はそれより白っぽいです。 (「ひょうたん池」の東側などに見られます)

 

 

ソメイヨシノの冬芽2ソメイヨシノ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ソメイヨシノの冬芽(バラ科)

日本全国に植樹され春の桜として親しまれています。その冬芽は茶色の芽鱗でおおわれていますがたくさんの短毛が付いているのが特徴です。4月後半になると、花が先に咲き、若葉は後に開きます。(写真右) (「野草の丘」の東側に見られます)

 

 

 

いろいろな方法で冬の寒さに備える樹木の冬芽たち

投稿日:2019年11月21日

トチノキの冬芽トチノキ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トチノキの冬芽(ムクロジ科)

掌状複葉の落葉高木で、今は枝先に茶色の冬芽を付けています。数枚の芽鱗からなり、表面は樹脂を分泌し粘性があるので、さわるとペタペタします。5月下旬ごろ開花します。小花は雄しべの長い白色の4弁花で、それが20~30個集まり円錐形の花序(写真右)をつくっています。 (「中央広場」などに見られます)

 

 

ホオノキの冬芽ホオノキ2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホオノキの冬芽(モクレン科)

日本産樹最大級の単葉をつける落葉高木で、今は灰色のキャップ状の芽鱗に包まれた冬芽を枝先に付けています。非常に大きく、その枝の所々に葉痕も見られます。5月になると枝先に径20cm程の白い花(写真右)が開きます。花の萼と花弁の区別は明瞭でなく9~12個です。 (「クリンソウの谷」に見られます)

 

 

キタコブシの冬芽2キタコブシ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キタコブシの冬芽(モクレン科)

落葉高木で、今は寒さを防ぐために白い毛でおおわれた冬芽を枝先に付けています。春、暖かくなるとそこから花が出てきます。側にある小さなものが葉の冬芽です。4月に白い6枚の花弁の花(写真右)を咲かせます。 (「マグノリア通り」などに見られます)

 

 

オオカメノキの冬芽2オオカメノキ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オオカメノキの冬芽(レンプクソウ科)

バンザイをしているような形の冬芽です。中央の丸いものは花の冬芽で両脇にあるのが葉の冬芽です。冬芽は裸芽(芽鱗をもたない冬芽)で、葉脈も見え短い毛(星状毛)が密生しています。4月下旬頃にガクアジサイのような白い花(写真右)を咲かせます。 (「スワンヒルの庭」などに見られます)