観察日記
ストラップ?七夕飾り?「ウリノキ」
まるで“ストラップ”か“七夕飾り”のような花が咲きだしました。
ウリノキ(ウリノキ科)
山地に普通に見られる落葉低木です。名は、葉がウリの葉に似ていることから名づけられました。葉腋から花序を出し、写真のように白い6花弁がくるりと外側に巻き込み、黄色の12本の雄しべを真っ直ぐ下に垂らします。雌しべは中心の1本です。まるで七夕飾りのような花で美しいのですが、果実も藍色に熟してきれいです。花全体の長さは、3㎝程です。
シラタマノキ(ツツジ科)
本州~北海道の亜高山に生育する常緑の小低木。樹高はとても低く、20cm程です。枝先に花穂を直立して、スズランに似た、径5mmほどの白い小花を数個、下向きに付けます。花後にできる1cm程の白くて丸い果実から“しらたま”の名があり、その実をつぶすとメンソールのような香りがします。
ペントステモン(ゴマノハグサ科)
「ペンステモン」とも言われる“イワブクロ”の仲間です。北米原産で、本種は草丈60~80cm程度になります。4~5㎝の花は袋状をしており、雄しべが5個あるように見えることから、ギリシア語の「5つの雄しべ」の意味の名前が付きました。
ハマヒルガオ(ヒルガオ科)
名の通り、海岸の砂浜などに生えるツル性の多年草で、茎は砂の上を這います。葉は丸く艶があり、水分の蒸発を防ぎ、塩分から身を守ります。日中に咲く花は径5cmほどで淡紅色の花弁、萼は5片です。
ノイバラ(バラ科)
原野や河原など、水分条件が良く、日当たりの良い場所に生える半ツル性の低木です。枝が細く、他のものに引っかかりながら生育するので、高さはせいぜい1~2m。茎にはトゲがあり、枝先に径2cm程の芳香のある白花を多数つけます。
ウツギ(ユキノシタ科)
山野に普通に見られる、高さ1~2mの落葉低木。多くの白い花を垂れ下げて咲かせます。径2㎝ほどの花の花弁は5枚で、長楕円形をしています。名は、幹が中空の「空木」から来ています。