観察日記
青空に映えるジュウガツザクラ
野草園は12月1日から冬季閉園に入ります。来年も4月1日の開園となります。
開園の4月には、1万株のザゼンソウと1万株のミズバショウが咲き始めます。
5月中旬には新種「ミヤマカスミザクラ」も咲き始めます。来年もたくさんの皆様の
お越しをお持ちしております。
きれいに咲いているジュウガツザクラ
ジュウガツザクラ(バラ科)
葉が落ちてから花が咲き始めています。野草園は明日から閉園ですが、
事務所の近くにあるジュウガツザクラは閉園後も咲いています。
4月1日の開園には、雪の間から顔を出します。
ザゼンソウ(サトイモ科)
花の形が、僧が座禅をしているように見えるので、この名が
あります。冬芽の先が顔を出しています。春4月には、ミズバシ
ョウに先だって花を開きます。
ザゼンソウと同じ場所に群生するミズバショウ
ミズバショウ(サトイモ科)
地下にある大きな球状の根茎が、栄養分を蓄えています。
来年の春4月にはきれいな花を咲かせてくれます。4月中旬
から下旬には、ザゼンソウとミズバショウがみごとに咲き誇り
ます。
コナラの葉が落ちて目立ちます
寄生根から養分や水分を吸い取ります。
ホザキヤドリギ(ヤドリギ科)
穂咲寄生木の名のとおり、穂状花序に花がつきます。7月頃
黄緑色の花をつけます。果実は淡黄色で、コナラの葉が落ちた
ので、とても目だちます。ヤドリギは常緑ですが、本種は落葉し
ます。
ソメイヨシノの片親とされています。
エドヒガン(バラ科)
本園では、5月初めに葉に先だって咲きだします。花は小形で、
萼筒の基部が丸くふくれるのが特徴です。樹皮は他のサクラと違
い、縦に割れます。冬芽は水滴形です。葉芽は花芽と比べると細
くなっています。芽鱗には白っぽい毛が生えています。
紅葉もきれいです。
カスミザクラ(バラ科)
花はヤマザクラに似ていますが、小花柄などに開出毛があることで
区別できます。冬芽は赤褐色でつやがあり無毛です。ヤマザクラと違い
芽鱗の先端は開きません。
雪が降るまで咲いています
全草に芳香があります。
イブキジャコウソウ(シソ科)
小低木で日当たりのよい山地に生えます。伊吹山に多くあり、
よい香りがするのでこの名があります。7月頃、小さい淡紅色の
唇形花開きました。そのあとも、少しずつ花が咲いています。
本園ではこの実でトチ笛をつくります。
トチノキ(トチノキ科)
今年もたくさんの実をつけたトチノキ。冬芽が大きくなっています。
ひときわ大きい冬芽なのでとても目立ちます。頂芽は樹脂を分泌し
ているので、さわるとべとつきます。
毎年、2月頃から咲く花です。
マルバマンサク(マンサク科)
2月中ごろには、まだ積雪がある中で、黄色い花を
つけます。細長い葉芽と丸い花芽がついています。
花芽がたくさんついているので、来年たくさんの花を
つけてくれると思います。