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観察日記

母衣(ほろ)に見立てたクマガイソウ

投稿日:2012年5月18日

 杉林が大好きなクマガイソウ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クマガイソウ(ラン科)

 杉林や竹林に多く、長い地下茎で繁殖する多年草です。ランではめずらしく

幅広い2枚の葉がほぼ対生状につき、袋状に大きくふくれている花を茎の先に

1個つけます。名は袋状の唇弁を、源氏の武将熊谷次郎直実の母衣(ほろ)に

見たてたものです。当時戦場では矢よけのためにふくらませた布製の袋(母衣)

を背負ったのです。

 

鶴が舞っているようなマイヅルソウ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイヅルソウ(ユリ科)

 山地から亜高山帯の針葉樹林内に生える多年草です。広い葉を2枚大きく広げた形を、

鶴が舞う姿にたとえたようです。葉は特徴のあるハート形をしています。茎はまっすぐでなく、

くの字に曲がり、その先に白い小さな花をつけます。よく見ると、花びらは4枚でそり返ります。

果実は最初淡褐色ですが後で赤く熟します。

 

 

柱頭が赤いオゼコウホネ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オゼコウホネ(スイレン科)

 高山や北地の池沼に生える多年生の水草です。水に沈んでいる葉と水面に浮かぶ葉があり、

水面の葉は深く切れ込みがあります。長い花茎を水面にだし、黄色の花を1個開きます。黄色の

花弁のように見えるのは萼片で、内部に小形の花弁があります。コウホネとは雌しべの柱頭盤が

赤いことで区別できます。            

 

同じ水草のミツガシワ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミツガシワ(ミツガシワ科)

 氷河期には広く分布していたと推定される寒冷期の遺存種です。山地の沼や沢などに

生える多年生の水草です。泥中に太い根茎があります。三ッ柏の紋章に似ているという、

名のもとになった3枚の葉と並んで花茎を立て、白い小さな花を咲かせます。じょうご形の

見ると、花びらに白い縮れた毛が密に生えていて、目を引きます。

 

高山植物のイワカガミ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イワカガミ(イワウメ科)

 山地の岩場や高山の草地に生える常緑の多年草です。葉は根ぎわにあつまってつき、

円形で厚くつやがあります。これが名のもとになっているようです。葉の間から花茎を伸ばし、

先に淡紅色の花を3~6個つけます。花の先は5つに裂けて、さらに細かく裂けます。

よく似ているイワウチワは花が1個なので区別できます。

 

花を総状につけるミヤマザクラ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミヤマザクラ(バラ科)

 山地から亜高山帯下部に生育し、北国や標高の高いところに多いようです。

葉が完全に展開したあと花が咲くこと、花弁がまるく先端に切れ込みがないこと、

葉の鋸歯がでこぼこになっていることがなどが特徴です。他のサクラに比べると

目立ちませんが、しっとりと落ち着いた雰囲気のあるサクラです。