みどりのランドアート

野草園の丘に浮かび上がる、巨大な『みどりのランドアート』。東北芸術工科大学総合美術コースの学生有志が、アート・コミュニケーションの視点で、「野草の丘」の景観を山形市野草園スタッフと共に2025年6月にデザインしました。

総合美術コース3年 今野結衣さんがプロジェクトリーダーを務め、2年 黒沢凜さん、鈴木優芽さんと共に、野草園スタッフと瀬戸けいた准教授の指導の元、視察、デザイン、施工監修までを行いました。

デザインは、鈴木優芽さんの原案をベースとして、「季節の花」をテーマに、キキョウ、フシグロセンノウ、ヒメサユリ、ノハナショウブ、緑葉を幾何学的に配置したものとなっています。


すべて園で見られる品種であり、より野草園の植物たちに興味を持ち、実際に季節ごとの花々を探しに来園してもらいたいというねらいがあります。また、シンプルな造形で表現することにより、芝刈り実施時の作業効率や、ポイントの修正変更など、施工時の取り組み易さも考慮されています。

山地の樹陰の草原に生える多年草。朱赤色の花を分枝した茎の先にまばらに数個つける。

山野の草原や湿原に生える多年草で、ハナショウブの原種。外側の花びらに黄色の筋がある。

日当たりのよい山地や野原などに生える多年草。観賞用に栽培されている。秋の七草の1つとして考えられている。

高山に生える多年草。ろうと状でピンク色の花を茎の先に1~2個つける。別名オトメユリは、可憐さを表している。

来園者が丘の上を歩きながら楽しめるコンセプトとなっており、一部、遠景としても視認できる工夫も施されています。今後、芝の生育とともに管理が行われ、秋期にはさらに秋をテーマにした図案が追加される予定です。

・ みどりのランドアート 2025/概要MOVIE

アートの創造性を活用した、ワークショップ、プロジェクト、ラーニングプログラムを学びます。クリエイティブなアート・コミュニケーション」のスキルを身につけ、アートの力を社会に活かす実践の学び場です。
『ざおうとやそう』は、総合美術コース 瀬戸けいた准教授と、野草園職員の監修を受けながら、総合美術コース所属学生が、実際に社会で活用できるラーニングプログラムをデザインし、社会教育施設等に実装するプログラムです。


『みどりのランドアート』参加学生:今野 結衣、黒沢 凜、鈴木 優芽

・ 瀬戸けいた_デザインスタジオsetoを運営、アート・コミュニケーションやコミュニケーションデザインを研究している。
www.setodesign.jp

・ 東北芸術工科大学 総合美術コース
https://www.tuad.ac.jp/academics/arts-communication/

“ざおうとやそう” (c) Yamagata City Wildflower Park / TUAD Arts and Communication 2025

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