観察日記

ヤブレガサが芽吹いてきました

 1週間ほど前にいらっしゃったお客様から「ヤブレガサの芽吹きが見てみたい。」とのご要望がありました。やっと芽吹いたのでご紹介します。

ヤブレガサ(キク科)  「ひょうたん池」西側、ミヤマカスミザクラから南に向かった歩道沿い(東側:左側)にあります。

 本州、四国、九州に分布しています。国外では、朝鮮半島に分布します。山地の陰樹に生える多年草です。茎は直立し、高さ50~100cmになります。根生葉は長い柄があり、茎葉は短い柄を持ちます。葉裏は白っぽいです。夏に茎の上部を分枝し、多数の白色の頭状花序をつけ、頭状花序は5つに切れ込んだ管状花よりなります。総苞は白紫色です。葉が開く前の葉と茎は、山菜として食用にされます。

 和名「破れ傘(ヤブレガサ)」は、芽出しの頃の若い葉の様子が「破れた和傘」に似ることによります。

 

カツラの雄花と雌花を今観察することができます

カツラ(カツラ科) 「野草の丘」「東トイレの前」は雄株です。 雌株は「スワンヒルの庭」と「つつじの丘」の間にあります。

北海道から九州まで日本全国の山地に分布します。ブナ林域などの冷温帯の渓流などに多く見られる落葉高木です。雌雄異株(しゆういしゅ)です。早春、葉が出る前に葉腋に小さな花を開きます。花弁も萼もなく、基部は苞に包まれています。雌花には3~5個の雌しべがあり、柱頭は糸状で淡紅色をしています。雄花には、多数の雄しべがあり、葯はやはり淡紅色です。秋、カツラの枯れ葉は甘い芳香がします。

 和名「桂(カツラ)」は、香りが出る=香出(かづ)るが名前の由来という説があります。

 材は丈夫で腐れにくく、軽くて柔らかく加工しやすいうえ、狂いが少ないので、家具や将棋盤、囲碁盤に利用されています。

 

「ひょうたん池」「クリンソウの谷」周辺もにぎやかになってきました

 「ミズバショウの谷」のザゼンソウとミズバショウは、本園で大人気の植物ですが、「ひょうたん池」「クリンソウの谷」周辺でも様々な植物を見ることができます。料金所入ってすぐの場所でもあり、自然学習センターまで30分ほどでまわることができます。トガクシソウ(トガクシショウマ)も咲き始め、カタクリも5分咲きとなって、華やいできました。

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