観察日記

ホタルブクロ

 「吉林の庭」のホタルブクロです。

 北海道から九州にまで分布している山野に生える多年草で、チョウチンバナ、ツリガネソウ、ホタルグサなどとも呼ばれます。茎の上部に大きな鐘形の花をつけ、淡紅紫色または白色で、先は5裂し、萼片のところにそり返った付属体があります。そり返らないのは、ヤマホタルブクロです。

 和名「蛍袋」。形状が蛍に似ている?と思いきや、蛍を入れて遊んだからだそうです。夜、ホタルブクロの中の蛍が光を出すと、どのように見えるのか、想像力が掻き立てられますね。

ワニグチソウが咲きました

 「藤棚北側」でワニグチソウが咲きました。

 山地の明るい林のふちや草地に生える多年草です。葉は互生し、長さ5〜10cmで全縁、先端はややとがり葉脈が目立ちます。葉の脇から1センチほどの花柄(かへい)をのばし、2枚の苞葉(ほうよう:花のつけねにある葉が変形したもの)にはさまれるように2つの花が垂れ下がって咲きます。花が終わると直径約1センチの球形の実をつけ黒く熟します。

 コシノカンアオイのすぐ隣の道沿いにあるので、来園者の皆さんに見ていただきやすい場所にあるのですが、如何せん花が葉の下に隠れているため、見落としてしまうことがあります。人気の花です。看板がありますので、是非ご覧ください。

 和名は「鰐口草(ワニグチソウ)」。2個の苞がある形が神社の軒下につるされている鰐口に似ていることからきています。。

ヤマボウシ

 園内各所にあるヤマボウシが咲きました。写真は学習センター側のヤマボウシです。

 日本では本州の東北地方南部から九州の屋久島まで、および朝鮮半島、中国に分布し、山野に自生する落葉高木です。花や葉はハナミズキに似ています。花びらのように見えるのは苞で、その中心に淡黄緑色の小さな花が20~30個密集します。花弁と雄しべは4個、雌しべは1個です。秋に果実は赤く熟し、苞は段々ピンク色を帯び、花後にはサクランボのような果実をつけます。

 和名は「山法師、山帽子(ヤマボウシ)」。丸いつぼみの集まりを坊主頭に、白い苞をそれの頭巾に見たてました。3週間ほど前までは、苞の色が緑色で、遠目には葉との区別はつきませんでした。今は、見事な白頭巾です。少しずつピンク頭巾に変化していくのも楽しみです。

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