観察日記

上品な紫色の果実…「ムラサキシキブ」

投稿日:2016年10月13日

今年は残念ながら、全般的に果実の付き方が淋しいようです。それでも、美しいものとか、珍しいものとか……。

 

1012 ムラサキシキブ果実0705 ムラサキシキブ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ムラサキシキブ(シソ科)←クマツヅラ科の果実

山地に生える高さ3m程度の落葉低木。初夏に紫色の小花(右写真)を付けていましたが、今は径3.5mm程の紫色の球果(左写真)になっています。その上品な紫色の実は、才女「紫式部」になぞらえた和名の由来となっています。      (「水辺の広場」などに見られます。)

 

 

 

10.04 マユミ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マユミ(ニシキギ科)

雌雄異株の落葉低木で、花は淡緑色の4弁の小花なので目立ちません。ピンク色の果実は枝にぶら下がるようにして付き、小さく角ばった4裂の姿です。中から赤橙色の仮種皮に包まれた種子が顔を出しますが、これはニシキギ科の特徴です。また、ニシキギ科の果実は、果実の裂け方が2つだったり、4つだったり、5つだったりと種によって違います。ちょっと不思議です。     (「水辺の広場」等で見られます。)

 

 

 

1012 ハンノキ果実1012 ハンノキ冬芽

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハンノキ(カバノキ科)

山地の湿地に生える落葉高木。今、枝先には雄花の花穂が数本、垂れ下がっています(右写真)。そして、果実は松かさ状の2㎝程度の小果実で、深緑色のものは今期の果実黒っぽくなっているのは昨季の果実です(左写真)。新旧の果実が同居しています。クヌギやアベマキのドングリなども同居するようです。     (「クリンソウの谷」「ミズバショウの谷」周辺などで見られます。)

 

 

 

1012 ヤマハンノキ今期果実1012 ヤマハンノキ昨年果実

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヤマハンノキ(カバノキ科)

雄花の付き方や果実は似ていますが、よく見ると相違点があります。本種は湿地の中でもより山地に生育し、葉には深い重鋸歯があり、果実は写真のようにブドウの様に集まって付きます。やはり、左の緑色のものは今期のもの、右の黒色は昨季のものです。     (「クリンソウの谷」周辺などに見られます。)

 

モミジの仲間も赤くなり出しました…「オオモミジ」

投稿日:2016年10月10日

  蔵王の上の方は、だいぶ色づいてきましたが、山形市野草園の木々たちも“おしゃれ”を始めています。

 

1010 オオモミジ全体1010 オオモミジ拡大

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オオモミジ(ムクロジ科)←カエデ科の紅葉

太平洋側の山地に多い、高さ10~15mの落葉高木。葉身は7~12㎝で掌状に5~9裂し、裂片の先は尾状に尖ります。縁には細かくそろった鋸歯があり、基部は浅いハート形、裏面の脈腋には毛があります。今、周りの木々に先駆けて真っ赤に染まっています。     (「水草の池」近辺に見られます。)

 

 

10.09 ベニサラサドウダン 紅葉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベニサラサドウダン(ツツジ科)の紅葉

互生する葉は、枝の先に集まって付きます。サラサドウダンに比べ、花の赤みが濃いのが特徴です。そのせいか、紅葉するのも早い感じがします。鐘型の花は下向きに付きますが、果実は上向くにつくのが不思議です。      (「中央広場」付近などに見られます。)

 

 

 

10.09 ハイイヌガヤ 果実

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハイイヌガヤ(イチイ科)の果実

日本海側に多い、高さ2~3mの常緑低木。イヌガヤの変種で多雪地の環境に適応して、這うような樹形になります。雌雄異株で、雌株の果実は長さが2㎝程で、熟すと茶色から紅色になり、白い粉をふいたようになります。多少のヤニ臭さはありますが、甘くて食べられます。     (「クリンソウの谷」南側に見られます。)

 

 

 

1009ゲンノショウコの種8.04 ゲンノショウコ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゲンノショウコ(フウロソウ科)の果実

昔から下痢止めの妙薬とされ、その事から名が「現之証拠」となった程、効果がある薬草です。白紫色の花(右写真)は夏から咲き出し、今も花を咲かせる傍らでは果実(左写真)になっています。果実の形が祭りのお神輿の屋根に見えるので、「ミコシグサ」の別名があります。   (あちこちの野原に自生します。)

 

 

 

1011オオウバユリの実0802オオウバユリ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オオウバユリ(ユリ科)の果実

高さ1.5~2mの茎に、黄緑色の花を10数個、横向きに付けていましたが(右写真)、できた果実(左写真)は上向きです。長さ5㎝程のずんぐりとした円柱状で、中には薄い翼をもつ種が何枚も層を作って収まっています。風が吹くと遠くまで飛んでいく仕組みです。    (「大平沼」東側などに見られます。)

 

 

 

 

セージの仲間が元気です…「ラベンダーセージ」

投稿日:2016年10月7日

山野草は、新たに咲き出すものはほとんどなくなってきましたが、「ハーブ園」にはセージの仲間が咲いています。

 

1005 ラベンダーセージ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラベンダーセージ(シソ科)

1m前後の茎の上部に付く花穂の様子が、ラベンダーに似ているのでこの名です。黒っぽい萼濃青紫色の唇形の花が咲き、長く伸びながら咲き進みます。宿根サルビアの仲間で、ブルーセージとサルビアの交雑種と考えられています。      (「ハーブ園」に見られます)

 

 

 

1005 メキシカンブッシュセージ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メキシカンブッシュセージ(シソ科)

北米~中南米原産で、ビロードのような光沢のある花を稲穂のように咲かせます。乾燥した土と直射日光を好み、花はリースやブーケの装飾などに使われます。紫の花のように見えているところは萼片で、その先端に白や淡紫色の小さく開いているのが花です。別名「アメジストセージ」。     (「ハーブ園」に見られます。)

 

 

 

1005 コバルトセージ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コバルトセージ(シソ科)

北米原産で、寒さに強い多年草。高さ80㎝程のほっそりした花茎に、濃いコバルト色の小花をまばらに付けます。茎も葉も細いので、一見、花が宙に浮いているかのように感じます。     (「ハーブ園」)

 

 

 

10.09 パイナップルセージ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パイナップルセージ(シソ科)

メキシコ原産で、高さは1~1.5m。サルビアに似た鮮やかな緋色の細長い花を、ややまばらな穂状に付けます。葉にはパイナップルのような甘酸っぱい香りがあります。葉を乾燥させ、ポプリや料理の香料として利用します。    (「ハーブ園」)