観察日記
鎌などの柄に用いられたケカマツカ
赤い実がおいしそうです。
ケカマツカ(バラ科)
カマツカとワタゲカマツカの中間程度の綿毛のあるものを
ケカマツカと言います。各地の山地に普通に生えます。和名
は材がかたくて丈夫なので鎌の柄などに使われたことにより
ます。
黄葉がきれいなカツラ
カツラ(カツラ科)
谷沿いなど湿り気のあるところに生える落葉高木です。鮮やかな
黄色の紅葉が美しく、イチョウに似た雰囲気があります。落葉して茶
色くなった直後の葉は、綿飴のような甘い香りを放ちます。そのため、
お香の木などの地方名もあります。
ドングリがたくさん実ったクヌギ
クヌギ(ブナ科)
山地に生える落葉高木です。クヌギのドングリは
2年かかって成熟します。下半部は椀形の殻斗に
包まれています。
新芽も紅葉もきれいなアカシデ
垂れ下がった果穂を四手にたとえました。
アカシデ(カバノキ科)
山地や平地に生える落葉高木です。雌雄同株。5月に開花しました。
果穂は長い柄で垂れ下がり、ややまばらに苞がついています。苞は葉
状で3裂し、小さい果実を包んでいます。シデ類の中では最も紅葉が鮮
やかです。
アカシデと向かい合ってクマシデを植栽しています。
クマシデ(カバノキ科)
果穂は大形で長楕円状円柱形です。葉状となった苞鱗が
密生します。樹の様子がたくましいから熊シデの名がついた
と思われます。
淡紅色のきれいな花が咲いたカリン
カリン(バラ科)
中国原産の落葉高木です。現在では広く植栽されています。
果実は楕円形でこれから黄色に熟すと芳香が出てきます。生食
はできませんが砂糖漬けや果実酒、薬用にも使われます。
樹皮を煎じて洗眼薬にするメグスりノキ
紅葉がとてもきれいです。
メグスリノキ(カエデ科)
山地に生える落葉高木です。葉は3出複葉で対生します。
灰色のなめらかな樹皮を煎じて洗眼薬にすることからこの名
があります。
古くは山振の字があてられたヤマブキ
ヤマブキ(バラ科)
鮮やかな黄色の花が咲いた後に実が熟しています。太田道灌の逸話
を知っている人は、ヤマブキには実がつかないと思っている人がいます。
しかし、それはヤエヤマブキのことです。「七重八重花は咲けども山吹の
実のひとつだになきぞ悲しき」。ヤマブキには実があります。
ヤマモミジの紅葉がきれいになってきました。
ヤマモミジ(カエデ科)
日本海側の山地に多く見られる落葉高木です。母種のイロハモミジより
やや大きく基部は心形で、掌状に7~9裂します。翼果はほぼ水平に開きま
す。日当たりの具合によってさまざまな色に染まります。