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見向きもされず カタクリの果実(蒴果)が種子を落としています

 ヒメサユリが咲いている下で、ひっそりとカタクリの果実が熟し2mmほどの種子を落としています。種子の白い部分はエライオソームと呼ばれ、蟻を誘う芳香性の脂肪酸などが含まれています。蟻がこの種子をくわえて巣に運ぶので、効果的に分散されるのと同時に、土に埋めてもらえることになっているようです。何と巧みな働きでしょう。驚きです。

 こぼれた種子が芽を出し花を咲かせるようになるまでは、環境にもよりますが7~8年ほどかかるといわれています。何とも気の長い話です。

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