ショウジョウバカマ(シュロソウ科)の不定芽
まだ何もない早春の林の中のショウジョウバカマ。(写真下側)林床においては種子による繁殖率は非常に低いようです。それをカバーするかのように、不定芽(写真上側)による栄養繁殖も行います。ショウジョウバカマは、今年展開した1年目の葉と2~3年目の葉をもっています。古い葉は、不定芽に栄養を送り、やがて枯れていきますが、不定芽は自分で地面に根を張り育っていきます。すべてが生き残るわけではないのでしょうが、植物の知恵と生きる力には驚かされます。(「ミズバショウの谷」で見ることができます)
オオバクロモジ(クスノキ科)の冬芽
オオバクロモジはすっかり葉を落とし、冬芽が目立つようになりました。(写真上側)丸い花芽と尖がっている葉芽、何とも楽しそうな姿に見えます。来春、葉を開き花が咲くまで(写真下側)、長い冬に耐えなければなりません。(「マグノリア通り」など至る所で見ることができます)