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1.野草園の生物

ミヤマカスミザクラのご紹介

投稿日:2013年5月2日

野草園内で自生する桜の木のうちの1本が、この度新品種として「ミヤマカスミザクラ」と

命名されました。

5月中旬に開花予定です。 世界に1本しかない貴重なサクラを是非ご覧ください。

 

 

この品種の特徴と命名に至る過程をここにご紹介させて頂きます。

 

ミヤマカスミザクラ(バラ科)

 

 以前からこの場所に自生していたサクラですが、本園職員であった志鎌節郎さんが、他のサクラとは違っていることを発見しました。そこで、サクラ研究の第一人者の東京大学博物館の大場秀章先生に詳しい研究をお願いしました。その結果、ミヤマザクラとカスミザクラの新しい節間雑種であることがわかり、和名「ミヤマカスミザクラ」学名「Cerasus×shikamae H.Ohba」と命名されました。

本種には次のような特徴があります。

・ミヤマザクラは、葉が開いてから、花が咲くが、本種は開葉と開花が同時で

 ある。

・花序はミヤマザクラのように総状で、目立つ苞葉があるが、縁はだいたい

 全縁で、ミヤマザクラのような重鋸歯はまれである。

・花弁は、ミヤマザクラのように先が円形ではなく、2つに裂けている。

これらは、もう片方の親であるカスミザクラの特徴を受け継いでいるためと考えられます。

 なお、学名Cerasus×shikamae H.Ohbaは、発見者の志鎌節郎さんの貢献を讃えて贈られたものです。