観察日記
林の下はフクジュソウの花でいっぱい

フクジュソウの群生とフクジュソウ(キンポウゲ科)
林の下の斜面には黄色いフクジュソウの花が群生しています。林の樹木はまだ葉がないので、フクジュソウは太陽の光をたくさん浴びられます。晴れた日には花を全開し、花びらは金属光沢があるかのように光っています。 (「ナナカマドの森」の東側に見られます。)
オオミスミソウ(キンポウゲ科)
雪解けの斜面に可憐な花が咲きました。花は花弁が無く白い花弁状の萼片6~8個で、天候が悪くなると閉じてしまいます。常緑の葉の形が三角形なので「三角草(みすみそう)」と名づけられたようです。別名「雪割草」とも呼ばれます。 (「ミズバショウの谷」の西側の木道の側に見られます。)
アセビ(ツツジ科)
高さが1~3mの常緑低木で、白くて小さな壺形の花を下向きにたくさんつけた姿は清楚です。しかし、有毒な植物です。牛や馬が葉を食べると麻痺するので「馬酔木(あせび)」と呼ばれるようになったようです。早春に咲くので公園などにも植えられています。 (「吉林の庭」で見られます。)
ネコヤナギ(ヤナギ科)
川や沼の側の湿った場所に生育する雌雄異株の落葉低木です。枝には帽子状の芽鱗が抜け落ち、銀色の絹毛に覆われた花序がたくさん付いています。写真の雄株の雄花序は紅色の葯が出てやや赤っぽく見えます。そして葯が開き黄色い花粉を出します。 (大平沼の北側の岸に見られます。)
プレオープンしました
プレオープンしました、正式開園は4月1日です。
ザゼンソウ(サトイモ科)
湿地に群生する野草園の代表的な早春の花です。外側の暗紫茶色の花びらのように見えるものは、高さが10~15cmの仏炎苞というもので葉が変化したものです。中にあるものが花序(小花の集まり)です。ザゼンソウの名は座禅をする僧侶の姿に似ているとしてつけられたようです。 (「ミズバショウの谷」に見られます。)
ハンノキ(カバノキ科)
湿地にたくさんのハンノキの木があります。その木の枝に細長い茶色のものがぶら下がっています。それが雄花なのです。雄花からは花粉が出て風で運ばれます。その雄花の上にある小さな赤茶色のものが雌花です。 (「ミズバショウの谷」や「クリンソウの谷」に見られます。)
マルバマンサク(マンサク科)
本種は日本海側に多く、太平洋側に多いマンサクと違って葉の上半身が尖らず丸くなっています。花は黄色い線形の花弁と紫紅色の萼が目立ちます。春一番にまず咲くのでマンサク(マズサク)と言われます。 (「マグノリア通り」や「クリンソウの谷」に見られます。)
フクジュソウ(キンポウゲ科)
フクジュソウは光や温度に敏感です。黄色い花びらは太陽の光が当たると大きく開き、金属光沢があるかのように光ります。天気が悪くなり気温が低下すると花はしぼんでしまいます。“福寿草”名前も良いし色も良い、早春に好まれる花です。 (「ナナカマドの森」の東の斜面に見られます。)