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観察日記

「私も春の妖精です。」……キクザキイチゲ

投稿日:2017年4月19日

春、いち早く顔を出し、はかなく消えていく「スプリング・エフェメラル(春の妖精)」。その中の一つで、今から盛りを迎えるのが「キクザキイチゲ」です。

 

キクザキイチゲ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キクザキイチゲ(キンポウゲ科)

落葉樹の下で、菊に似た花と葉を付ける、草丈10cm程のイチリンソウの仲間です。淡紫色の花びらに見えるのは萼片で、9~13枚あります。日が当たると花を開き、太陽を追って向きを変えたり、曇りや雨の日は花を閉じます。近くで咲くアズマイチゲとは、開花が少し遅く、葉が細かく切れ込んでいる点が区別点です。    (「24番看板」の南東側に見られます。)

 

 

シロバナショウジョウバカマ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シロバナショウジョウバカマ(シュロソウ科)

淡紫色に咲くショウジョウバカマの変種で、葉の質が薄いようです。ロゼット状に広げた葉の中心から茎を立ち上げて、頂に3~10個ほどの花を横向きや下向きに付けます。現在の草丈は10cm足らずですが、これから茎がどんどん伸び、花色も少し黄色味を帯びていきます。      (「木道」~「東トイレ」の道の側に見られます。)

 

 

0403 オウレン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オウレン(キンポウゲ科)

高さ10cm程の細い茎の頂に、径1cm程の花を咲かせるので、注意しないと見逃してしまいそうです。白い花弁に見えるのは萼が変化したもので、花びらは中心の近い所にある淡黄色のスプーン状の部分です。横に這う地下茎が黄色いので“黄蓮”の名が付いたようです。     (「スワンヒルの庭」の向かい側に見られます。)

 

 

アブラチャン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アブラチャン(クスノキ科)

ダンコウバイによく似た花を付ける樹木ですが、花柄があるので区別できます(ダンコウバイは柄が見えません)。花は一か所に3~5個の花が集まって付き、一つの花の花被片は6個あります。木全体に油分が多く、かつて油を採ったことが名の由来のようです。   (「ログハウス」の前のせせらぎ近く等に見られます。)

“おしん”のような辛抱強い“春の妖精”…「カタクリ」

投稿日:2017年4月17日

群生にはまだ早いようですが、凛とした美しい花が咲きました。

 

カタクリ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カタクリ(ユリ科)

一年目の葉は細長い一枚の葉で、2年目からは長卵形の葉を出し、7~8年経って2枚葉を付けるようになると、ようやく花を開きます。辛抱強くてまるで“おしん”の様です。葉には鹿子模様の斑点があり、翼を広げた鳥のようです。淡紅紫色の6枚の花弁は後に大きく反り返り、6本の雄しべの暗紫色の葯が目立ちます。かつて鱗茎から「片栗粉」を作っていたことはよく知られています。   (「ひょうたん池」西側に見られます。)

 

 

イワウチワ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イワウチワ(イワウメ科)

質が厚く光沢のある葉の中心から茎を立ち上げ、淡紅色の花を1個付けます。花弁は径3cm程で5つに裂けていますが、花弁の先はさらに細かく裂け、フリルのようになっているところがきれいです。似た花のイワカガミは、葉が心形で、1本の茎に数個の花を付けます。     (「木道」~「東トイレ」への道の側に見られます。)

 

 

0407 サンシュユ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サンシュユ(ミズキ科)

遠目だと、黄色い小花がマンサクのように見えます。よく見ると一つの花と見えるものは、数mmのごく小さな花が集まったものです。花弁は4個で、長さは3mm程です。黄色の花を見事に咲かせる春は、その様子から「ハルコガネバナ』、紅いサンゴ色のグミの様な実を付ける秋には「アキサンゴ」という別名で呼ばれます。     (「吉林の庭」などに見られます。)

 

 

キブシ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キブシ(キブシ科)

山際を見ると、淡黄色の小さい鐘型の花が鈴なりに垂れ下がっているのを見かけます。雌雄異株の落葉樹で、写真の径5mm程の雄花は、よく見ると中に黄色い葯(花粉袋)がはっきり見えます。対して雌花は殆ど雄しべが退化していて見えません。雌花はやがて実となり、「ヌルデ」の五倍子(フシ)の代用としてお歯黒に用いられたので、この名が付いたようです。   (「ひょうたん池」の西側など、あちこちに見られます。)

地面に同化して目立たない花…「ヒメカンアオイ」

投稿日:2017年4月15日

◎ 花色が地味だったり、とても小さな花だったりと“目立たない花”も、続々と咲き出しています。

 

ヒメカンアオイ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒメカンアオイ(ウマノスズクサ科)

色々ある「カンアオイ」の中で、とても小さいので「ヒメカンアオイ」の名が付きました。腎円形の葉は径5㎝程、葉に隠れた暗紫色の花は花弁が無く、萼筒の先が三角状に開いたもので、長さは8mm程です。種子がアリによって運ばれるためか、生育域が広がる速度が遅く、地方によってさまざまに分化して独特な姿を見せています。花よりも艶のある葉を観賞する植物です。    (「吉林の庭」に見られます。)

 

 

ツルネコノメソウ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ツルネコノメソウ(ユキノシタ科)

沢沿いの湿地の岩の上などに生育する、草丈5~15㎝の多年草。鋸歯のある葉は2,3枚互生して、その中心に葉が黄変したような花を咲かせます。花弁は無く、花弁様の萼片が広卵形になっています。花径は5~8mmほどで、果実が猫の目のように見えるので、この名が付いたようです。     (「クリンソウの谷」の西側に見られます。)

 

 

ガンコウラン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガンコウラン(ツツジ科)

山地の砂礫地などに生育する雌雄異株の常緑低木で、本園では「ロックガーデン」の頂上付近に見られます。枝の先が暗紫色に染まると花の季節で、花弁の長さは2㎜ほど、花糸(雄しべの柄)の長さは7mm程です。かなり≪拡大の眼≫をもって見ないと花だと分かりません。秋には球果が黒く熟し、食べる事ができます。