観察日記
ミズバショウも咲きだしました。
プレ・オープンの3月28日には「ザゼンソウ」が咲いていましたが、この2.、3日の暖かさで、野草園のシンボルでもある「ミズバショウ」が咲きだしました。
ミズバショウ(サトイモ科)
山形市野草園のシンボルになっているミズバショウ。自然学習センターでは、レリーフのミズバショウが壁を飾っています。花弁に見える白い部分は“仏炎苞”と言われるもので、中の花の集まりを守っているようです。これからどんどん咲き出し、ゴールデンウィーク頃は、1万株とも言われる群生が見られます。
オオミスミソウ(キンポウゲ科)
雪が解けたと思ったら、可憐な花が咲いていました。別名「雪割草」とも言われるオオミスミソウです。葉が三角形なので“三角草”になったようです。「ミズバショウの谷」の木道横の斜面に咲いています。
フクジュソウ(キンポウゲ科)
春先に多いキンポウゲ科の仲間でも、金属光沢のある本種の黄色は特に目立ちます。よく見ると、花がパラボラアンテナのような形をしており、花の中心に光や熱を集め、虫を誘う仕掛けになっているようです。
そうかと思うと、こんな目立たない花も咲きだしています。
コシノカンアオイ(ウマノスズクサ科)
大きな木の下に、ひっそりと咲いていました。これが花かと思う地味さですが、冬の寒さにも負けない、青々した“葵”のような葉が、昔の人に好まれたようです。野草園には、このような目立たない、不思議な花もあるのです。
ザゼンソウが咲きだしました。
冬の間、雪に埋もれていた野草園にも春が来ました。
真っ先に咲く「マルバマンサク」は、かわいい黄色の花を咲かせています。ヤマネコヤナギは銀色の産毛を見せ、ハンノキは、雄花が赤みをおびて、賑やかにぶら下がっています。
正式な開園は4月1日㈬ですが、開園を待ち望んでいらっしゃる方々のために3月28日㈯・29日㈰の2日間、プレオープンします。冬に耐えてきた植物たちを、ぜひ見にいらしてください。
ザゼンソウ(サトイモ科)
野草園でぜひ見て頂きたい植物の一つです。外側の花びらに見えるものは、仏炎苞という中の花を守っているものです。この姿が、光背と座禅をしている僧侶に見えるので、「ザゼンソウ」の名が付いたようです。
ハンノキ(カバノキ科)
ザゼンソウの咲く湿地に、ハンノキ林があります。花には見えませんが、野草園で一番早く咲く花です。ぶらぶら下がっているのが雄花で、雄花からは花粉も出ています。下の方のちっちゃな粒は雌花です。
マルバマンサク(マンサク科)
「春一番にまず咲くのでマンサク」と言われますが、野草園の本種は「マルバマンサク」で、太平洋側に多いマンサクと違って葉の先が丸く、線形で黄色い花弁と、紫紅色の萼がよく目立ちます。今、園内で咲き誇っています。
アセビ(ツツジ科)
暖かな日差しを受けて、「吉林の庭」の西側に咲き始めました。白くて小さな壺形の花を下向きに付けた姿は清楚です。牛や馬が食べると麻痺するので「馬酔木(あせび)」となったようです。ウジを殺せるくらいの毒があるとも言われています。
★前述のような花たちの、開花を待ちわびた来園者の方々が、さっそく「ガイドウォーキング」に参加しています。ボランティアスタッフと一緒に歩きながら植物を観察できます。原則、毎週日曜日に実施していますので、ぜひご活用ください。