観察日記
紫色の花はきれいです。
西蔵王付近ではウゼントリカブトが主に生えています。
ウゼントリカブト(キンポウゲ科)
東北地方から関東地方北部の奥羽山脈を中心とした地域の山地帯の林内、林縁や
草原に生える多年草です。茎は林内や林縁に生えるときは斜上して、草原に生えると
きには直立するそうです。花時には根生葉と下部の茎葉はなくなるようです。名は花の
形が舞楽の楽人の冠に似て、蔵王山の山形県(羽前国)側で採集されたためです。
舌状花があまり多くありません。
シラヤマギク(キク科)
山地や丘陵などに普通に見られる多年草です。茎、葉ともに非常にざらつき、葉は両面に
毛があり互生、根葉および下葉は翼のある長柄があって心臓形または長心臓形です。上葉
になるにしたがって柄は短く長卵形または披針形となります。花は白色で多数集まって開花し
ます。周辺の舌状花は少数で中心の管状花は黄色で多数です。
茎は地上をはって、他物に巻きつきます。
ツルリンドウ(リンドウ科)
山地の林下に自生する多年草です。茎は地上をはい、草木にからみつきます。
葉は対生し、淡紫色の筒型の花をつけます。花後、紅紫色の果実を結びます。
草木にからみつかないものを、テングノコズチといいます。
本園には普通に自生しています。
イヌトウバナ(シソ科)
山地の木陰に生える多年草です。葉は狭卵形で葉柄があります。
枝先にわずかに白色で淡紫色をおびる唇形花をつけます。名は、
搭花の意味で、花穂の形によります。