野草園でもソメイヨシノが咲きだし、その片親と言われるエドヒガンも咲き始めました。オオヤマザクラはもう五分~八部咲きの状況です。
エドヒガン(バラ科)
春の彼岸の頃に咲き、関東地方に多いのでこの名です。萼筒の基部がブックリとふくれて壺形になっているのが特徴です。大木となって天然記念物に指定されるほど寿命の長い樹木です。
ソメイヨシノ(バラ科)
日本でサクラと言えば本種を思い浮かべる人がほとんどというほどに全国に広まり植えられています。樹の姿は、割合に横に広がり、花をたくさんつけるので見ごたえがあり、好まれるようです。
オオバナノエンレイソウ(ユリ科)
北海道に多く自生する、湿地を好む多年草。野草園では、エンレイソウに少し遅れて、本種が咲きだしました。大きな3枚の葉の上に、花径4~5㎝の白い花を付けます。緑色の小さな萼(外花被片)は尖りますが、花弁(内花被片)はあまり尖りません。
オオバクロモジ(クスノキ科)
マルバマンサクに代わって、黄色に目立っている花の一つが本種です。数個の小さな花の集まりの真ん中に葉芽がチョコンと立っています。若い枝は深緑色で、そこに黒い斑があり、墨で字を書いたように見えるので“黒文字”です。枝には芳香があり、高級な爪楊枝などに利用されます。